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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part1/襲来!最強怪獣
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喋る武器との会話など普通慣れるもんじゃないのだろう。
「とにかくティファニア。お前に危険が及んでしまうのことはお前も含め誰も望まない。だから俺はここにいる。違うか?」
「……」
「だというのに、今回は二度目だ」
テファは、確かに自らの行動にも後先を考えていない無謀さがあったことはわかっている。しかし相変わらず自分を省みるような言い方をしないシュウに、流石のテファも腹を立てたくなった。
どうして自分の身を追い詰めようとする?なぜそうまでして…?
いくら元々怪物と戦う組織にいたからって、世間知らずのテファでもシュウのやり方に異常さを覚えていた。
「同じことがあっても、二度と戦場に立とうとするな。また同じようなことが起きても俺が一手に引き受けるから、大人しくしていろ」
そういわれ、さらにふつふつとテファは腹の中に煮え駆るものを覚え始めた。
冷たい言い方こそするが、シュウの言い分もわかる。自分を浚った盗賊を撃退したまでは、まだ許容できた。だが、ナメクジの怪物から自分を逃がすためにただ一人森の中に消えていったこと。その後仕事で町に出かけたという際に、やけどを負って帰ってきたときのこと。そして今回の一件。
「……シュウが今まで助けてくれたことは、感謝しても仕切れないわ。でも…」
無謀な行動をしていたという点については、シュウだって変わらないじゃないか。いや、そうじゃない。それ以前にテファは、シュウに対して望んでいたことは…。
「私は…あなたに戦って欲しかったわけじゃない。私たちの代わりに傷ついて欲しかったわけじゃない。私があなたに望んだことは…」
――――私たちのお友達になってくれること、ただそれだけだ。
「私たちの代わりに傷ついて欲しかったわけじゃない!無茶を押して戦って欲しかったわけでもないの!」
テファにとって最初の友達だったヤマワラワとの戦い、今回シュウをムカデンダーの砲撃から助けるために飛び出したこと。
確かに自分の行動に無謀さがあったのは否定できない。けど…これまでの、わざと危険に身を投じようとするシュウの、自身を省みない様に、もう我慢がならなくなった。
「何が言いたいのかがわからない。一体…」
「いい加減にして!!!」
「……!」
シュウは息を詰まらせた。弱く儚い印象の強かったテファとは思えない気迫を放っていた。
「…自分のことはそっちのけで、自分ばっかり無茶して……!そんなに大事なことなの?」


「ナイトレイダーとして、ウルトラマンとして戦うことが…そんなに大事!?」


「!!」
その台詞を聞いて、絶句するシュウ。ばれていたのか?いや…もしや、先日の犯人から『バラされ』ていたのか!?
そう、もう気づかれていた。シュウのとってきた行動。最初のウルトラマンの出現のタイミング。奇妙なヴィジョン。村を
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