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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part1/襲来!最強怪獣
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も、正体がばれたらお尋ね者にされて追われる。何より、テファの耳が白昼に晒されたらことだ。
「エマ、サマンサ。下の食堂にいるマチルダさんのところに行け。そろそろ飯の時間だろ」
「まだここにいちゃダメ?」
「それは後にしろ。俺が彼女を見といてやるから」
「うん、わかった」
食事の時間に間に合うように、エマとサマンサの二人は下の階の食堂に降りて行った。
「シュウ…ッ!」
彼女はそのとき、意識を失う直前の記憶を取り戻した。ムカデンダーという巨大な敵を相手にただ一人、テファたちを逃がすために立ち向かった男がこうして立っている。
「無事だったの…!」
と、テファはここで言葉を切らした。
脳裏に蘇った、ガーゴイルの言葉が浮かぶ。

――――あなた、自分の力のことも、使い魔のことも知らないのかしら?

その言葉の意味は、人物像のことではなかった。その人間が持つ、力。あいつは自分たちにしか知らないはずのことにまでやけに詳しかった。自分たちには特別な力があって、そして彼には人のみには余る力があるという。行き成り会った相手…それも村を襲撃するような相手の言葉を信じるのは妙だったが、不思議と信憑性が強く感じられた。
「あれくらいの危険は何度もくぐってきた。それよりも…」
シュウはテファのベッドの傍らの椅子に座り込む。
「どうして無茶をした?あのまま引き上げればお前は怪我を負うことは無かった」
「どうしてって…それは!」
あなたが危険に晒されていたから…といおうとした途端、それを遮るようにシュウが言い返してきた。
「俺が一人であのビーストに向かったことか?言っただろ、俺はあの程度の危機には慣れている」
「ッ!慣れていても危ないことに変わりないわ…」
それは確かなことだ。どの未知彼のとった行動も、この世界に来る直前までに就いていた仕事は命の危険が無い方がおかしいくらいだ。
「使い魔にしろ、ナイトレイダーにしろ、戦うことは俺の本業だ。お前は俺のマスターという立場にある。あの時のことは感謝するが、俺を庇う必要など無かった」
「…………」
「マチルダさんたちも心配していた。あの人は治療の魔法が使えない。水の魔法をこのナイフがなかったら、処置を済ませることもままならなかった」
そういってシュウは、腰のホルダーから例のナイフを取り出した。水魔法を使うために使っていた、意思を持つナイフだ。
「そのナイフは?」
「地下水…というらしい。意思を持ったナイフで、こいつをもてはどんな人間でも系統魔法が使えるようになる。正確にはこいつが唱えているそうだが」
「ど、どうもお嬢さん…地下水です」
「ナイフが喋った…!?」
テファも子供たちがそうだったように、行き成り喋り出したナイフに目を丸くした。以前はサイトの持つデルフと会話したことがあるとはいえ、
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