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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part1/襲来!最強怪獣
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シェフィールドの企みで操られたサムによって、一時エボルトラスターを奪われたことで変身能力を失ったシュウだが、マチルダの機転のおかげもあってサムも正気に返り、エボルトラスターも取り戻した。
変身し、シェフィールドが遣わしてきた怪獣ムカデンダーを迎え撃つも、変身前にテファがシュウをかばい大やけどを負って負傷、シュウ自身はムカデンダーとの戦いでとてつもなくどす黒い感情に囚われ、凶暴且つ獰猛な戦い方でムカデンダーを倒した。倒したこと自体はいいのだが、倒すまでに至る自身の戦い方に大きな違和感と不安、疑惑を募らせるシュウ。
その時に蘇ったメンヌヴィルことダークメフィストの言葉が蘇った。
奴の言葉を決して認めようとせず、彼はその想いを吐き出そうと地面を殴りつけた。
ふと、彼はその時、自分が殴った地面がやけに固いのを感じた。
「って〜何すんだよあんた!!」
「…あ?」
拳を上げ、辺りを見渡すシュウ。今度は、誰か別の声が聞こえたような気がしたが、周囲を見渡しても誰もいない。空耳か?いや、それよりも自分が殴った地面がやけに固く感じた。殴った地面を確認すると、一本のナイフが埋め込まれていた。
「ナイフ?」
なぜこんな場所に、全く錆びもせずに?いや、そんなことはどうだっていい。適当にナイフをベルトに括り付け、シュウは直ちにテファたちを探しに向かった。
自分を助けるために、最終的にやけどを負ったテファ。
雨の夜の中、自分の腕の中で息絶えてしまった少女。
その二つが彼の中で重なり合い、彼の足をとことん速めていた。自分でも驚くくらい早く、森の出口にまで近づいていたマチルダたちと合流できた。彼女たちはテファや子供たちを馬車に乗せ直ちに走らせていた。
「シュウ…!」
彼の帰還に気づき、一端マチルダが馬車を止めると、子供たちが一斉に降りて彼の元に駆け付けてきた。
「兄ちゃん…!」
「無事だったんだねシュウ兄!!」
今回はサムも、他の子供たちと共に駆けよっていた。だがさっきまで自分のやらかしてしまったことの重さを思い知り、シュウやテファへの罪悪感を再び口にした。
「兄ちゃん…ごめん…僕」
「もうそのことは気にしなくていい。それよりマチルダさん!ティファニアは!?」
「…思わしくないわね」
「…うぅ…う…」
ティファニアはやけどのダメージはひどかった。いや、やけど以前に、ムカデンダーの火炎弾による爆風をその華奢な体で受けるにはキツすぎた。
「さっきよりも容体が悪くなっている…応急処置は?」
応急処置の確認を求めると、マチルダがそれに答えた。
「逃げるので手いっぱいでね…とりあえず他の子たちに冷えたタオルでやけどのあたりを冷まさせるようにしておいたけど…」
「そうだ!テファ姉ちゃんの指輪を使えばいいんだよ!」
すると、ジムがある一つの提案を皆に提
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