暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico30剣槍エヴェストルム・アルタ〜Rebirth of the Sacred device〜
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経験することの方がずっと為になるはずなんだ。なに。不安がることはないよ。ドクター達がしっかりとすずかを助けてくれるし、俺だってすずか達に丸投げするつもりはない。俺も、俺が有する知識で手伝う」

「だけど・・・でも・・・」

「お願いするよ、すずか。俺の相棒を、君の手で作ってほしい。信頼できる友達であるすずかだからこそ任せたい。友達が一生懸命頑張って作ってくれたデバイスとなれば、俺は今まで以上に頑張れる、以前より強くなれる、そう思うんだ」

ルシル君からの懇願に、私はとうとう「判った・・・。やってみる」受けてしまった。

・―・―・終わりです・―・―・

あれから私は、ルシル君の知識、マリーさんやドクター、それにシスターズの技術協力を元に“エヴェストルム”の製作に勤しんだ。最初はそれはもうてんてこ舞いだった。だけど、確かに見聞きするだけの学習より実際に手を動かして製作する経験の方が、私をより一段と成長させてくれたと思う。そして今日、無事に完成させることが出来た。

「大丈夫だよ、すずか。すずかが頑張ってくれたからな。それにマリエルさんやドクター達も一緒に製作してくれたんだ。心配なんて何1つとしてない。・・・さぁ、始めよう。エヴェストルム・アルタ、起動!」

一瞬の発光の後、ルシル君に左手にはシュヴァリエルさんによって破壊された“エヴェストルム”と似たような剣槍が握られてた。

「うん。無事に起動できたね、イェソドフォルム」

「あはは。流石にそれは杞憂過ぎだろう、すずか。不備なんて起きないよ、みんなで作ったエヴェストルム・アルタだからな」

「う、うん」

まず先代“エヴェストルム”と違うのは柄の長さ。先代は30cmほどだったけど、新“エヴェストルム”は3倍の90cm。ルシル君が体を軸にして先代“エヴェストルム”を振るう時は柄が短かったことで、体自体を回して振るわないといけなかった。でも、柄を長くしたことで体に触れさせながら振るうことが出来るようになったから、体を回すことなく腕だけで振れるようになった。

「あぁ、これは楽だな。振り回しやすい。標的が視界の外に行かないから隙も出なくなる」

自分の体を軸にしてまるで舞を舞うように“エヴェストルム・アルタ”を振り回すルシル君。それはまるで斬撃の竜巻。近付くモノ全てを斬り刻むような鋭さと速さを持ってる。

「その代わり屋内戦では気を付けて。柄が長くなった分、全体的にも長さが伸びたから」

先代の全長は2m30cmで、新しいのは2m90cm。60cmの違いは結構大きい。ルシル君は「まぁ基本的に屋内戦では振り回さないから、気にはならないよ」って、振り回してた“エヴェストルム・アルタ”を止めた。満足そうに微笑んでくれてるから、私も嬉しくなる。

「それじゃあ
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