暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico30剣槍エヴェストルム・アルタ〜Rebirth of the Sacred device〜
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の話を聴いて笑顔を浮かべるルシル君に私は、やっとルシル君が戻って来た、そう思えてた。

「やあやあ、ルシリオン君。病み上がり直後でのあの戦いぶり、実に見事だったよ。私や娘たちも大いに盛り上がった」

ルシル君の病室に来たのは、第零技術部・通称スカラボの部長「ドクター!」ジェイル・スカリエッティさんと、シスターズの長女で秘書のウーノ・スカリエッティさんだった。ウーノさんは「お見舞いのお花とフルーツの詰め合わせです」籠に入ったフルーツの詰め合わせをベッド近くの丸テーブルに置いて、「お花はこちらで活けてきますね」手持ちの花瓶を手に、病室を出て行った。

「ありがとう、ウーノさん。・・・それでドクター、単なるお見舞いではない、のでしょう?」

「・・・ふむ。純粋なお見舞いをしたかったのだがね。君の言うように別件もある。君に、コレをどうするかを訊ねに来たのだよ」

ドクターは携えてた小さなジェラルミンケースを開けて中身をルシル君に見えた。

「っ! ドクター。コレはまさか・・・」

「そうとも。君のデバイス、エヴェストルムのシリンダーさ」

ケースに収められていたのは、シュヴァリエルさんによって修復不可能にまで破壊されたルシル君のデバイス・“エヴェストルム”の2つのシリンダーだった。ルシル君が医務局へ搬送されたその翌日、クロノ君が回収してくれた物だ。

「エヴェストルムを構築するパーツの中で無傷だった物はこのシリンダー2つのみのようだ。それで私が君の元へ赴いた理由だが。このシリンダー、君の新しいデバイスにも使用するかどうかを訊きに来たのだよ」

「・・・無論、使います。ソレは、覇王クラウス・G・S・イングヴァルトから頂いた物であり、歴代セインテストが永年共にしてきたエヴェストルムの一部。ここでその歴史を終わらせるわけにはいかない」

ルシル君がシリンダー1つを手に取って愛おしそうに眺めた。

「ほう。かの有名な覇王イングヴァルトから・・・。君とはこれからも良い付き合いを永く続けたいからね。資材や製作費は私たちスカラボが持とう。リクエストがあれば何でも言ってくれたまえ。よほどの無理難題でなれば全て聞き入れよう」

ドクターが、“エヴェストルム”に代わるデバイスの製作を無料でするって、ルシル君に伝えた。ドクター達の技術者としての腕は次元世界最高レベル。私やなのはちゃん達のデバイスの強化をしてくれたのもドクターやシスターズ、そしてマリーさん達で、その凄さは身を以って体験してる。

「リクエスト・・・。それなら、すずか」

「え・・・?」

ルシル君とドクターの会話の中にいきなり私の名前が出てきたからちょっとビックリ。ルシル君から「すずか。デバイスマイスターとしてのスキルはどこまでかな?」そう訊かれた私は、とりあ
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