暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico30剣槍エヴェストルム・アルタ〜Rebirth of the Sacred device〜
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。わたしらみんな「利用された?」小首を傾げて訊いてみる。

「噂だが・・・ゲイズ中将は、地上の犯罪率減少のための武力増強として、少々強引な手段を取ろうとしているらしい」

「そんな噂、ミッドの陸士部隊に所属してるあたしですら知んないんだけど。ごちそうさま〜」

アリサちゃんがお弁当箱を片付けながらそう返すと、ルシル君はアリサちゃんに「仮にも内務調査部だからな。そう言う話には敏感なんだ。ごちそうさま、はやて。今日も美味しかった」そう返して、わたしには手を合わせて微笑んでくれた。

「はい。お粗末さまでした♪」

ルシル君に喜んでもらえるだけでわたしは今日も元気で、幸せでおられる。夜ご飯は何にしようかなぁ〜。

「で? どんな噂なの?」

「魔導師の数が足りないなら、魔導師に頼らない力を作るしかない、みたいな、な」

その話を聴いたわたしらは「それの何が問題なの?」って疑問に思い至るわけで。ゲイズ中将のやろうと(今はまだ考えてる段階か)してる事は悪いようには思えへんから。そやけど次のルシル君の言葉で、わたしらは考え直すことになった。

「早い話が兵器に手を出そうというんだ。しかも次元航行艦の艦載武装とタメを張れるような。しかも違法な手段にも手を出すんじゃないか、とまで言われている。犯罪への抑止力へは確かになるだろうが、過ぎたる力は周囲や自身を破滅に追い込む」

「あ、あくまで・・・噂、なんだよね・・・?」

「ああ。とは言っても、内務調査部(うち)の先輩たちが口々に言っているから、ほぼ真実になってくるかも知れないな」

地上本部の総指令が罪を犯すかもしれへんって、とんでもないスキャンダル。アリシアちゃんが「あくまで噂でも、そんな話をわたし達に漏らしても良いの?」ルシル君に訊いた。すると「喋っても問題ないだろ。何せあくまで噂だしな」って誤魔化した。

「ま、今回の被害を本局所属の機動一課のミスであると糾弾することで、地上本部の行き過ぎた武力強化を本局や世論に認めさせようとしたいわけだ。そうなってくると、余計に噂は真実と化していくだろう。そして真実となった時、本局と地上本部とのパワーバランスが崩れ・・・。さて、どうなるものか」

「あぅ、あんまり怖がらせないでよ、ルシル君」

「あはは、ごめん、ごめん。噂が真実とならないよう、俺たち内務調査部が居るわけだ。ゲイズ中将の権力に屈してなるものか。さ、昼休みももう終わる。行こうか」

ルシル君の若干脅しの入った気がした話はこれで終わり。そんでわたしらはお弁当箱を片付けて教室に戻った。ちなみに午後もまたわたしら4年2組はルシル君の久しぶり登校のお祝いモードやった。

†††Sideはやて⇒アリサ†††

学校が終わってすぐ。あたし達は海鳴市郊外にある機
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