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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico30剣槍エヴェストルム・アルタ〜Rebirth of the Sacred device〜
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ら本局や海を嫌う。ちなみにわたしたち聖王教会も目の敵にしてるんだよね〜。局の真似事が許せないみたい。ほっとけっつうの」
アリサちゃんどころかシャルちゃんまでプンプン頬を膨らませて怒りだす。レジアス・ゲイズ中将。ミッドチルダは首都クラナガンに在る地上本部の総司令官。そのゲイズ中将は、先のクラナガンの悪夢での機動一課の働きについて結構な酷評やった。リンドヴルムの対処のための機動一課がもう少し迅速に動いていれば、被害は大きくならなかった、みたいな。
「被害云々言うんなら、結界魔法の1つや2つ、無許可で張らせろっての!」
「結界魔法1つ張るのにいちいち地上本部に許可取らないといけないし。そんな時間、待っていられないってね!」
「栄えある時空管理局の地上本部のお膝下だから、結界を張るなんてみっともない? そんなことを言ってるから、民間の人たちにも被害が出たんじゃん!」
「そうだよ、そうだよ! それなのにボロクソ言ってくれたよ。わたし、あの人のことすっごく嫌いになった」
アリシアちゃんまで参加して、アリサちゃん達3人は「ねー♪」って首を傾げた。もう止められそうにないほどに勢いづいてるなぁ。ここでルシル君が「魔術や神器、アムティス相手に魔法は意味ないぞ」ボソッと呟いたけど、3人の耳には届かへんかった。
「しかし実際、多くの方々が亡くなったのも確かだ。それについては受け止めるべきだろう」
ルシル君が空を仰ぎ見る。管理局の事情はどうであっても亡くなった人は確かに居るわけで。守りきれへんかったその罪はしっかりと受け止めよう。
「でも味方もちゃんと居てくれるから嬉しいよね」
すずかちゃんが一般生徒の目が無いのを確認して、モニターを2枚展開した。そこに映ってるんは管理世界共通の新聞みたいな物で、そこにはわたしら特戦班の顔写真付きの記事が載ってる。幼いながらも懸命に戦い、市民の避難誘導に努めた勇気ある少女たち、って見出しや。ちゃんと解ってくれてる人も居る。それだけで十分や。
「えっと、そう言えばクロノがこんなこと言ってたよ。ゲイズ中将は優秀な人物で地上の正義の守護者だって。武力の強化によってミッドの犯罪増加率を抑え込むことも出来ているそうだし、治安維持の実力はあるよって」
「だからってあそこまで目の敵にしなくても良いじゃん。こう言っちゃなんだけど、地上より海の方が事件のレベルが段違いなんだし」
「難しいところだよね、そこは。海の方が大変な事件が多いと思う。けど、地上を蔑ろにするのも変な話だし」
どちらを優先するか。そこを考え出すとキリがあらへん。大きいも小さいもあったらアカンからな、こいゆう話やと。ここでルシル君が「ま、どっちにしろ、ゲイズ中将に利用されたな」わたしが作った卵焼きを食べながらそう言うた
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