暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
移転先は海軍!?
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「お願いします」

腰のホルダーから一丁のハンドガンを引き抜き中尉の机に置く。李悠も続けて愛用のリボルバーを置く。

「確かに預かった。他の銃は大丈夫か?」

「はい。ハンドガンの調整・修理は難しいですし他の武器はもう既に整備等終わっていますので」

「そうか。整備には時間が少し時間がかかる、渡すのは明日の朝で構わないか?」

「僕は問題ありません」

「私も大丈夫です」

「わかった。整備兵にそう伝えておく。それにしてもベレッタ92fにコルトSSAか珍しいものを使っているな。持ってもいいか?」

「構いません」

机に置いた俺の愛用している自動拳銃-ベレッタ92fと李悠が愛用している回転式拳銃リボルバー-コルトSAAを手に取り中尉は物珍しそうに観察していく。中尉が珍しがるのも無理はないベレッタや回転式拳銃を使っている陸軍が殆どいないからだ。ベレッタ92fやコルトSAAは言わなくてもわかるようにフルオートでの発砲は不可、ベレッタ92fはダブルアクション、コルトSAAはシングルアクションであり、フルオートが相手だとどうしても不利になる。その為陸軍ではフルオートのグロックや一撃の強いデザートイーグルといった拳銃が主に使用される。俺達はどちらの銃も使いにくく、昔から使っていた今の銃に落ち着いたのだ。

「ふむ、長年使っているみたいだな。傷も汚れも大分目立っている。回転式拳銃リボルバーの方もハンマーが少し浮いているしシリンダーの穴も少し広がっているな。部品交換もしておくか?」

「はい、そろそろ部品の買い替えをする予定でしたので助かります」

「わかった。そう伝えておく」

「…中尉、少しお聞きしてもよろしいですか?」

「どうかしたか?李悠」

少し話に入ってこなかった李悠が中尉に声をかける。ここで声をかけたということは中尉の何かに気づいたのだろう。ここは少し黙っていよう。

「単刀直入に申し上げます。中尉、貴方は今回の作戦で破壊した陸軍に誰か大切な人を殺されましたね?」

「っ!?」

「判断材料はあります。まず作戦前と作戦後での口調と声色が少し高くなっていること。しかしこれは作戦達成での喜びによるものかもしれないと判断しましたが貴方の視線は僕たちと話している時も動いてました…その写真立てに」

「…流石は貸出兵というところか。そうだ、私の妻と子供は殺されたのだあの陸軍たちの手によってな。…ここに来る前焼け焦げた町があっただろう?あの町は五年前は綺麗で静かな場所だった。だが、奴ら陸軍が拠点にすると言い出した。もちろん町長たちは反対したが…それが失敗だった。その夜町は火の海となったのだ。その時私は准位で士官学校に行っていたのだ。そして、町の崩壊を知らされた…」

「その復讐です
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