暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
移転先は海軍!?
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夫だと思うか?
李悠
(
りゆ
)
」
「そだね〜その追加報酬の書類はまた渡しに行くの?」
「あぁ。書き終わり次第な」
「そっか〜なら、その時僕もついて行くよ〜」
「そうか。それは助かる」
先程から時おり緩い話し方をしているのは同じ貸出兵の李悠。もちろん男だ。一般の兵士より少し背が小さいが精密な射撃や重機関をも軽々と扱う力強さを兼ね揃えている。しかし李悠の十八番はその高い射撃スキルや力強さを凌駕する洞察力の高さだ。目の動きや口の動き、はたまた指先の些細な動きで粗方の心中を把握することが出来るらしい。これで中尉の提案に裏があるか判断できる。
「それじゃあ〜ぱぱっと書いちゃおう〜」
−−−−−−−−−−−−−−−−
「…中尉、追加報酬の書類をお持ちしました」
「入れ」
「「失礼します」」
李悠の提案通り素早く追加報酬を書類に書き込み中尉室へ。先程と同じく入室許可が出たので頭を下げながら部屋へと入る。
「おぉ、李悠も一緒か。しかし早いなまだ二十分そこらしか経ってないと思うが?」
「弾薬の補充等を怠れば戦闘に支障が起こりかねませんので出来るだけ早く銃の状態と補充数は確認しますので。こちらが追加報酬の書類になります」
「私の部下にも見習わせたいものだ。ふむ… 弾薬300発 SMG(サブマシンガン)の空マガジン4個 HG(ハンドガン)の空マガジン2個 ムーンクリップ、ハーフムーンクリップ 各2個 閃光手榴弾、手榴弾、C4、各4個 それにプラスで物資か…本当にこれだけでいいのか?暗闇」
「はい。消費した物は購入しなければならないので補充させていただけるのならこちらとしても助かりますし、その上物資の追加となれば文句の付けようがありません」
中尉に提出した追加報酬の書類に記入したのは今回の依頼で消費した物と報酬物資の増加だけだがこちらとしては報酬分だけで上は満足する。しかし貸出兵は報酬が多い分消費した物は現地で手に入れるか買い直して補充必要がある。その為報酬はほぼ消費した物を補充するのに使ってしまう。その為今回の提案は素直に助かる。
「李悠、お前はどうだ?」
「僕もこの条件で問題ないですが、追加していいのならハンドガン用の調整キットを2つ程お願いしたいです」
「銃の調子が悪いのか?何ならこちらで調整するが?もちろん調整・修理費は必要ないし予備の銃も渡す」
「(どうする?調整してもらうか?)」
「(…予備の銃も貸すみたいだし応急処置だけだと心配だからね)」
「(…)」
素早く李悠にアイコンタクトをとる。少し間が空いたがアイコンタクトが帰ってくる。調整するだな。了解と合図を送る。
「調整の申し出ありがたくお受けします。お願いします」
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