暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
移転先は海軍!?
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くていい。俺とお前らの仲だろ?暗闇、李悠」
「「え!?」」
深々と被った帽子を取りニタリと笑う男。しかし、その顔を見た瞬間俺と李悠は素の声で驚いた。
「驚いたか?二人共」
「はぁ…驚いたってものじゃないよ〜」
「無線で知り合いが依頼者だって聞いてたが」
「なぁ、状況がわからないんだが?」
呆れている俺に優が声をかけてくる。それもそうだこの状況だけじゃわかるわけない。
「…そこで笑ってる男は俺と李悠の
義兄貴
(
あにき
)
だ」
「え?」
「は?」
俺の言葉に質問してきた優も兄貴の傍らにいた長門も唖然としたような声を上げる。まぁ、当然だわな…
「だから、そこの男…いや、今回の依頼者-横須賀鎮守府の司令官は俺達の義兄貴なんだよ…」
「何だお前ら兄貴がいたのか」
「まぁ、血は繋がってないんだがな。それと暗闇口調戻ってるがいいのか?」
「ここに口外する奴はいないだろ?」
「いや、島風がいるだ「あ、島風ちゃんなら聞こえてないよ〜」なんだ連れてきてないのか?…って何やってんだお前…」
呆れ顔で李悠を見る兄貴。その視線を追ってみると李悠の隣に縄で手足を縛られている島風が座っていた。目隠しに猿轡、更には耳栓までされている。俺と兄貴が話しているあの短時間で何があった。
「少しお仕置き中〜」
「長門…」
「後程御説明します。それよりも依頼の方を説明されては?」
「その前に長門お前も、もう口調戻していいぞ。てか戻せ。何か気持ち悪い」
「…気持ちが悪いとは失礼だな。まぁ、いい。先程から名前が出ているが私は長門、一応提督の秘書艦を務めている。気軽に長門と呼んでくれていい」
はぁ、と溜息を一つ付くと凛とした顔つきで自己紹介をしてくれた。兄貴との会話は偶に疲れるのはよくわかる。
「了解した。それで、依頼内容はなんだ?」
「簡単に言えば敵の排除だ。それと依頼期間中お前らはこの鎮守府に所属してもらう。所属に関しては許可を取ってあるから安心しろ」
「依頼は敵の排除だな。それより少し気になったんだがここは陸軍基地なのか?」
依頼内容を聞くついでに少し疑問に思っていたことを聞いてみる。先程パッと見たがこの鎮守府は半分以上海に面している。それに銃声の音や戦車の様な重々しい音が全く聞こえないのだ。
「何言ってんだ。ここは陸軍基地じゃなくて海軍基地だぞ?」
「え?海軍基地〜?」
「…やられた」
兄貴の言葉を聞きすぐ様情報書に目を通す。すると確かに依頼先が海軍基地-横須賀鎮守府と書かれていた。中尉が言わなかったのは多分大尉命令で伝えないように命令されたのだろう。何とも地味な嫌がらせだ。
「陸軍が海軍に所属になるとは世の中何が
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