暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
移転先は海軍!?
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依頼先だ」

「やっと着いたな」

上陸してから数十分程、船着場から街を抜けると大きな赤い壁が見えてくる。あそこが今回の依頼先-横須賀鎮守府だ。

「…暗闇!優と一緒に屈んで!」

「うぉ!」

突然李悠が声を張り上げた。李悠の指示通り優と共に屈むと背中に少しの重みが掛かり、すぐ上で何かがぶつかり合う音がした。

「背中貸してくれてありがと〜暗闇。それにしても随分と物騒な女の子だね〜」

「チッ」

「…その服」

李悠と対峙する少女を見る。随分と大胆な服装ではあるが先程物資と共に頼んだ依頼先の情報書にあった写真の軍服とデザインが似ているような…

「いつつ、首がモゲるかと思ったぜ…。ん?何だその女随分と大胆な格好してんな」

「悪かった。多分依頼先の兵だと思うんだが…歓迎されてないみたいでな…どうする?李悠」

「う〜ん…取り敢えず鎮守府ここにいる提督さんだっけ?に話を聞いてもらわないと…「島風何をやっている!」…?」

「誰か出てきたな…」

李悠とどう突破するかと話し合っていると一人の女性がこちらに向かって歩いてきた。そしてこちらに着くと徐に先程の少女、島風だったか?の頭に軽く拳を落とした。

「痛ぁ!…いきなり何するのさ長門!」

「それはお前だ全く…。家の島風が迷惑をお掛けしました」

「いえいえ、彼女も悪気はないと思いますので頭を上げてください」

スッと頭を下げる長門という女性。少し驚いたが適当な理由をつけて頭をあげてもらう。この人も僕と同じで頭が軽いのだろうか?

「…その両耳のピアス。もしかして貸出兵の方ですか?」

「はい。今回の依頼を任されました貸出兵の暗闇といいます。後ろの二人は私と同じ貸出兵の李悠と整備兵の優です。早速ですが依頼者の方はどちらに?」

「ちょうど案内を頼まれたところです。お連れ致しますのでついてきてください」

「島風ちゃんだっけ?君も一緒に行こっか〜。さっきの奇襲のこと少し聞きたいからさ〜」

「うぅ…」

背を向け鎮守府の方に歩いていく長門について歩き出そうとした時李悠が島風になにか話していたが聞かなかったことにしよう。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「…長門です。依頼した貸出兵の方をお連れしました」

「入っていいぞ〜」

「失礼します」

鎮守府内を少し歩きある一角の扉を長門がノックし要件を伝えると中から男の声で入室許可がおりた。長門が先に頭を下げ入室したのを確認し俺たちも続いて頭を下げなが部屋へと入ると帽子を深々と被った男が椅子に座っていた。

「随分と早かったな…もう少し遅れると思ったが」

「早過ぎましたか?」

「いや、構わないよ。それと敬語じゃな
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