暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
移転先は海軍!?
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うことがなかったから仕方ないな。

「暗闇と李悠な。聞いていいかわからんがそれは苗字か?それとも名前か?」

「苗字と名前を混合している暗号名(コードネーム)です。本名(リアルネーム)は本拠地でも伏せさせてもらってます」

「その喋り方もか?」

「いえ、…本当のしゃべり方はこれだ」

「僕はこれが素だよ〜」

「李悠の喋り方は大丈夫何だが暗闇は出来ればその喋り方にしてくれるか?堅苦しいのは苦手でよ」

「わかった。だが依頼の時は我慢してくれ」

「あぁ。依頼ならしゃあねぇからな」

苦笑いを浮かべ優に言うとわかっていると言ったように了承してくれた。

「(…貸出兵。お前の基地から無線だ。繋ぐから少しまってろ)」

「(了解)無線が入るみたいだ。悪いが少し口を閉じてくれ」

突然耳に付けている無線からノイズが走り、声が聞こえる。驚いたがすぐ様対応し、二人に口を閉じるよう言うとすぐに二人共口を閉じた。しかし本拠地からしかもこちらからの連絡無しで無線が入るとは何かあったのか?

『…聞こえるか暗闇』

「はい大丈夫です」

ザザザァとノイズが何度か入った後声が聞こえた。この声は中尉の声だな。

『突然の無線で驚いていると思うが予定が大きく変わった』

「予定が変わった?と言いますと?」

『予定ではこのまま基地に帰還することになっていたのだが大尉の命によりそのまま次の任務に当たってもらうことになった。詳しいことは依頼元に書類を送ってある。それに目を通してくれ。それと物資等に関しては早めに無線連絡で伝えてくれ。すぐに届けさせる』

「了解しました」

『いつも大尉の勝手で動かして悪いな。だが、今回の依頼主はお前の知っている者だ。気を負う必要は無いだろう。報告は以上だ。良い報告を待っているぞ』

「貸出兵の名にかけ絶対の成功を」

最後に頼んだぞと声が聞こえた後またザァザァとノイズが走り始めた。無線を切り息を吐く。連続依頼か…

「本拠地から〜?」

「あぁ。予定が変更になった」

「あ〜連続か〜」

無線が終わったのを見計らい李悠が声をかけてくる。予定変更と伝えただけで伝わるのはこんな事が日常茶飯事である為だ。全く…大尉の気まぐれには本当に困る。

「悪いが俺にも説明してもらっていいか?」

「あぁ。さっき言った通り予定変更になってこのまま次の依頼先に迎うことになった」

「随分と急だな」

「さっき貸出兵の依頼は突然変更になったりするって言っただろ?今後もこんなことは日常茶飯事だ。今なら引き返せるがどうする?」

「はは、笑わせんなよ。そんな曖昧な覚悟は生憎持ち合わせてねぇ。それに逆に考えりゃ色んなとこ回れるってことだろ?おもしれぇじゃねぇ
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