暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
移転先は海軍!?
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終わったあとに貸し出された兵士を殺せば依頼は達成できて、報酬は払わなくていい一石二鳥では?と考える輩がいる。その通りだ、殺してしまえば報酬は払わなくてもいいのだ。だから貸出兵は殆どこの世に存在していない。さて、次は報酬についてだ。これは簡単だ。まず、貸出兵を借りるだけで固定料金を支払う必要があり、任務等の数、任務の難易度などで料金や物資等をプラスで支払ってもらうことになっている。もし、支払うのを拒むことや払えなかった場合はその基地のあらゆるものを強制的に売却・解体し支払ってもらうことになる。説明は以上だ。
「貸出兵の噂は聞いておるから当然の報酬の量だ。それにしっかりと依頼もこなしてもらえている追加で何か用意したい。要望はあるか?」
「よろしいのですか?」
「構わん。今回の依頼は半壊まで追い込むのも厳しいものだった。それを全壊させ、物資の回収までも済ませている。更にはこちらで手配したのは部下数名と物資輸送車一台のみ。このまま帰してはこちらのプライドがないのだよ」
報告書と報酬についての書類に目を通していた中尉は書類を置くと煙草に火を着けながら笑いかけてくる。
報酬の上乗せは何度かしたことはあったが今回のように責任者が自主的に追加するのは初めてだ。手配してもらった部下の判断力や射撃力も他の陸軍よりもよかった。ここの軍人たちはいい上司に当たったみたいだ。
「ありがとうございます。では、後程追加報酬の書類をお待ちします」
「わかった。今回で依頼の方は完了だが、疲れもあるだろう部屋で休み明日の朝物資を乗せた船に乗っていくといい。…心配するな野暮な真似はしない」
「お心遣い感謝します。お言葉に甘え明日の朝船に乗せていただきます。それでは失礼します」
スッと頭を下げ部屋を出る。心配するな、野暮な真似はしない、その言葉はあまり信用出来ない。何度寝込みを襲撃されたことか…
「はぁ…」
ボリボリと頭を掻きながら割り当てられた部屋へと歩みを進めた。
−−−−−−−−−−−−−−−
「ただいま」
「お帰り早かったね〜」
部屋の扉を開け帰宅を知らせるとすぐに帰宅を労う言葉が帰ってくる。律儀な奴だ。
「報告書と今回の報酬についての書類を持って行っただけだからな」
「そっか〜はいお茶〜」
「ありがとう…中尉から報酬の上乗せと今夜はここに泊まれとのことだ」
「珍しい、と言うか初めてだね〜自主的な追加報酬なんて〜」
ズズッと熱い緑茶を啜りながら考える。相手からの報酬上乗せ、これはこちらを信用していると取るべきなのだろうか?事例がない分過信するのは危険だが、疑い過ぎれば雰囲気や話し方に疑っている事が現れる可能性もないとは言えない。
「…信用しても大丈
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