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ハイスクールD×D 王者の甥に転生した悪魔
プロローグ
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[9] 最初
悪いながらも、マリーは言い続けた。

「今以上に強くなるから、ナハトも強くなって帰ってきてね! そしたら、その……」

 もじもじとしながら、マリーは真っ赤になった顔で叫んだ。

「わ、わたしを、ナハトの眷属にいれてくれませんか!」

「なっ! いいのかよお前、自分の眷属を持たなくて?」

「うん。わたし、ずっとナハトといたいから……」

「……わかった。じゃあマリィは俺の女王(クイーン)になってくれ」

「――!」

「今は口実だけかもしれないけど、帰ってきたらお前にこの女王(クイーン)の駒をあげる。
お前との約束だ!」

「……うん、うん! 約束だよナハト!」

 そう言って、俺とマリィは互いに小指を結んだ。

「わたし強くなるから、ナハトに恥じない女にもなるから!」

「あぁ。俺もベリアル家の、王者の血筋に恥じない立派な悪魔になって帰ってくる!
だから、お互いに頑張ろうな」

「うん!」

 マリィは満面の笑みで返事をした。



それを最後に、俺は人間界行きの次元を走るベリアル家保有の電車に乗り込み、冥界を後にした。

そして人間界に着いた後、すぐに俺は中国へと転移魔方陣で送られた――。



























[9] 最初


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