プロローグ
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悪いながらも、マリーは言い続けた。
「今以上に強くなるから、ナハトも強くなって帰ってきてね! そしたら、その……」
もじもじとしながら、マリーは真っ赤になった顔で叫んだ。
「わ、わたしを、ナハトの眷属にいれてくれませんか!」
「なっ! いいのかよお前、自分の眷属を持たなくて?」
「うん。わたし、ずっとナハトといたいから……」
「……わかった。じゃあマリィは俺の女王になってくれ」
「――!」
「今は口実だけかもしれないけど、帰ってきたらお前にこの女王の駒をあげる。
お前との約束だ!」
「……うん、うん! 約束だよナハト!」
そう言って、俺とマリィは互いに小指を結んだ。
「わたし強くなるから、ナハトに恥じない女にもなるから!」
「あぁ。俺もベリアル家の、王者の血筋に恥じない立派な悪魔になって帰ってくる!
だから、お互いに頑張ろうな」
「うん!」
マリィは満面の笑みで返事をした。
それを最後に、俺は人間界行きの次元を走るベリアル家保有の電車に乗り込み、冥界を後にした。
そして人間界に着いた後、すぐに俺は中国へと転移魔方陣で送られた――。
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