2.人外どころか神外を飼いました
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結「えーっと、風呂に入らせれば良いのか?お前、風呂分かるか?」
白「!」コクコク
結「お湯張っておいたから自分で洗えるな?俺は食いもん用意しとくから。」
白「!」
白夜は承諾するとパタパタと風呂場へと向かっていった。
結城は甘いものはないかと探していると、冷蔵庫の中から賞味期限間近の大福を発見した。
結城はそれに、牛乳を温めて添えた。
少しするとビショビショの白夜が廊下を走りやってきた。
結「あ、小さいタオルじゃなきゃ拭けないか、ストップ!」
白夜はその場で停止する、その間に結城は濡れた白夜を拭いた。
結「つーか服どうすりゃいいんだ?」
白「服はいらないよ、すぐ大きくなる。」
結「ん????うおおおおおおお??喋った??」
白「僕だって頭は良いよ。」
モッキュモッキュと大福を食べ、温かい牛乳を飲んだ白夜は言葉通り大きくなった、小学生くらいに。
しかも何気に服を着ていた。
白「ふぃ〜、助かったよお兄さん、ありがとうね。」
結「お、おぅ????。」
白「僕の名前は絶禍 白夜、人間じゃないよ、お兄さんは千羽 結城だね?」
結「そうだけど????。」
白「何で分かったのかっていう顔してるね、僕は初めて会った人間の名前がわかる能力があるんだ。」
結「ふーん、超能力者みたいなものか?」
普通に会話しているあたり現状を理解するのは諦めたのだろう、あまりにも現実味を帯びていない光景を見ればこうなる。
白「そーでもあるしそーでもない、僕は化物だからさ、少なくとも神には負けない。
能力を使えば存在そのものがなくなることなんて良くあるよ。」
結「そーなんだ。」
白「興味なさそうだね、まあどうでも良い話だしね。
それにしてもお兄さん、疲れてるね。」
結「まあな、いろいろあるんだよこっちも。
お兄さんって呼びにくかったら結城でもいいぞ?」
白「分かった、そうするよユーキ、これからよろしくね!」
白夜は嬉しそうに笑って手を差し出した、結城は困ったように笑い手を握り返した。
白「ユーキの手は大きくてあったかいんだね、僕は好きだよ、お父さんみたいで安心する。」
結「そんなこと言われたのは初めてだ、お前は親はいないのか?」
白「うん、義理の親はいるけど今は会ってないよ。
僕は親っていうのも家族っていうのもいない、いっつも独りぼっちだったよ。
親ができたと思ったらその人は洗脳されたり死んじゃったりしてさ、あとは裏切られたり殺されることは良くあったなぁ。」
淡々と話す白夜に、結城は目を剥いた。
結「うん????なかなかハードな人生なんだな。」
白「でもユーキみたいな
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