すれ違った時間の分だけ
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アさんによってゼレフの亡霊に取りつかれたことがあるらしい。それで乱心してしまい、エルザさんや仲間たちをキズつけてしまうことになったのだ。
「いいんだ。俺もお前も闇に取りつかれていた過去の話だ」
「ジェラール、お前記憶が・・・」
「はっきりしている。何もかもな」
ニルヴァーナの時はエーテリオンの影響で記憶喪失になっていたジェラールさん。だけど、今は記憶がはっきりしているらしい。それを聞いたエルザさんは驚きの表情を浮かべている。
「6年前、まだ牢にいる時に記憶が戻った。エルザ・・・本当に、何と言えばいいのか・・・」
ジェラールは罪悪感からか真っ直ぐエルザさんを見ることができない。
「楽園の塔でのことは私に責任がある!!ジェラールは私が操っていたの。だから、あまり責めないであげて」
ウルティアさんがそう言ってジェラールを弁護する。
「俺は牢で一生を終えるか死刑。それを受け入れていたんだ。ウルティアたちが俺を脱獄させるまではな」
「それって、何か生きる目的ができたってことですか?」
ジェラールに対してウェンディが質問する。
「ウェンディ、それとシリル。そういえば君たちの知っているジェラールと俺は別人のようだ」
「あ、はい!!そのことはもう解決しました」
「ちゃんと本人に会うことができましたから」
ジェラールにそう言われてウェンディと俺はそう答える。
「生きる目的・・・そんな高尚なものでもないけどな」
「私たちはギルドを作ったの」
ウルティアさんがそう言うとカミューニが手の甲を俺たちに見せる。そこにはかつての悪魔の心臓のギルドマークではなく、どことなく魔女の横顔を彷彿とさせるようなギルドマークが刻まれていた。
「正規ギルドでもない、闇ギルドでもない、独立ギルド。魔女の罪」
「独立ギルド?」
「どういうこと?」
「連盟に加入してないってこと?」
「そんなギルドもあるんだ〜」
ウルティアさん、レビィさん、ハッピー、シャルル、セシリーがそう言う。
「魔女の罪、聞いたことあるぞ!!」
「ここ数年で数々の闇ギルドを壊滅させているギルドがあるとか」
ドロイさんとジェットさんはカミューニさんたちのギルドの名前を聞いたことがあるみたいだ。
「私たちの目的はただ1つ」
「ゼレフ」
「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」
ジェラールの発した名前に俺たちは動揺する。
「闇ギルド、この世の全ての暗黒を払うために結成したギルドだ。二度と俺たちのように闇に取りつかれた魔導士を生まないように」
「オオッ!!」
「全ての闇を払うって」
「それってすごいことよね!!」
ジェラール
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