第14話
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下僕を全滅させられた私は必死に逃げていた。
「あの黒髪の魔法少女、1人で全滅させるとか何者な訳!?」
私の下僕達は決して弱くは無い。なのに、あいつはそれを全滅させた。あれ程の手練れなら少しくらい噂を聞いてもおかしく無いのに、どう言う事?
「不味いわね。そろそろ魔力が・・・」
私は得意ではない身体強化で逃げてきたので、ソウルジェムの穢れが大分溜まって来た。なので、一旦足を止めて持っていたグリーフシードで穢れを除去する。
「あなたのソウルジェム、中々綺麗ね。」
その時、背後から声を掛けられた。振り向くと、そこには右手に剣を持ち、ゴスロリ風の白いドレスを纏ったサイドポニーテールの魔法少女が居た。
「こんな時に・・・あんたも見滝原の魔法少女なわけ?」
「違うわよ。」
「そう。なら、見逃してくれる?私はここから逃げるから。」
「そうはいかないわ。」
そ言うと、相手は剣を構えて襲いかかって来た。
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先に行ったさやかと後から追いついて来たマミさん達と合流した。
「全く。下手に追いかけて洗脳されたらどうするの?」
そして、あたしとさやかはマミさんに説教されていた。その時・・・
「ぐあああああああああああ!!」
遠くから悲鳴が聞こえた。
「今の、あの洗脳魔法少女の悲鳴じゃない?」
「何かあったのかな?」
「様子を見に行ってみましょう。」
私達は悲鳴の聞こえた場所に向かった。すると、そこには変身が解けた沙々と、剣を持った白い魔法少女が居た。
「うふふ。綺麗。」
そして、その子の手には沙々のソウルジェムが持たれていた。
「か、返せ・・・」
「嫌よ。これはもう私のもの。あら?」
すると、白い魔法少女はあたし達に気付いた。
「あらあら。まだこんなに魔法少女が。でも、欲張り過ぎはいけないわね。」
そう言うと、白い魔法少女は1つのケースを取り出してフタを開けた。その中には色とりどりのソウルジェムが入っていた。彼女はそこに沙々のソウルジェムを入れると、フタを閉じる。
「あんた、ソウルジェムなんて集めて何してんのよ!!」
それを見たさやかが叫んだ。
「何って、コレクションよ。これ程綺麗な宝石なんて、この世に存在しないもの。なんたって、“魂の輝き”なんだから。本当はあなた達のも欲しいのだけれど、流石に全員を相手して奪うのは無理そうだから、今日の所は引くわ。」
そう言うと、白い魔法少女は去って行く。
「待て!!」
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