第4巻後編
篠ノ之神社での夏祭りデート
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かもしれんな」
「悪い子達ではないのですが、一夏さんという大人な男性がいたからかもしれませんね」
「こほん・・・・その子は誰なのだ?」
「あ、悪い。紹介がまだだったが、五反田蘭と言う。俺が中学時代に過ごした時に友で弾という奴がいただろう?あいつの妹だ」
「五反田蘭です」
箒に対しては事務的な一礼をしていた蘭だったが、年上なのだからこればかりは仕方が無いだろう。箒は蘭が恋のライバルだと認識した様子だったが、ライバルじゃないぞとプライベート・チャネルでツッコミを入れといた。
「そんで、こちらが篠ノ之箒。小学生の時に知り合った最初の幼馴染だ、箒」
「篠ノ之箒だ。よろしく」
「よろしく」
これまた事務的な挨拶を交わしてから、そのまま数秒沈黙が流れた。まあそりゃそうか、俺を見かけて来たら既に女子を引き連れているという事をな。でも箒にも蘭にも俺が妻子持ちだと言う事は知っている。
その間の二人の心の声が聞こえたが、蘭側だと侍や武士道と聞かされていたが綺麗な美人だとは聞いてないし胸が大きいからかズルいと言う事も。箒側は友達の妹に懐いていると言っていたが、どう見ても好意を抱いているとな。
「おいおい。無言でこちらを見たとしても困るお前らではないだろうに、妻子持ちだと言う事を忘れた訳じゃないだろうな?それに蘭の連れは帰ってしまった様子だし、一緒に回るか?箒もいいよな、たかが恋心を抱いている弾の妹であっても手出しはしていない」
「連れは帰ってしまったので、一夏さんと箒さんが良ければご一緒できますか?」
「私も賛成だ。それに恋心を持ったとしても、それは自由な事だと言う事は知っている」
「ならよろしい。それでは色々と見て回るとしようか」
「はいっ」
左手には箒の手を握り、右手には蘭の手を握っているのでまさに両手に花の状態となった。両方とも返事は良い方だったので、別に恋心持ったとしてもそれは自由だし好意を持っても結構。大盛況の夏祭りには、親子連れや友達連れに恋人連れがいたが遠くから見ている奏と優斗も楽しんでいる様子だった。それにしてもバカ兄貴である弾の気配を感じるが、ホントははぐれたのではないのかな?
「そう言えば蘭は昔、弾と来ていたのか?」
「はい。お父さんが女の子だけで行くのは危ないからとかで、自由に行かせてくれませんでした。ですが一夏さんと初めて出会ったのもその時でしたからね」
「確かにそうだったかもしれんが、俺は余り記憶にないんだ。悪いな」
「いえいえ。いきなり年齢が底上げした事で、色々と記憶が改竄されると聞いていましたから」
そう言ってから、俺と箒と蘭は射的屋をしに向かった。もし来年IS学園に入学するなら、射撃や近接戦闘に慣れてほしいが近接戦闘は剣道な
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