暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1052話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て……乾杯!」
『乾杯!』

 詠春の言葉に全員がコップを掲げて言葉を合わせ、昼食が開始される。
 京風料理らしく出汁や素材の味を活かした料理であり、俺の好みにも合っていた。
 梅肉を使ったタレに付けたハモの湯引きとかは非常に美味い。
 京野菜を使った煮物の類も、京風らしい柔らかで上品な味であり、それでいながらきっちりと味が染みこんでいる。
 牛肉のタタキや天ぷらといったガッツリした料理に関してもどれも美味であり、何故か8月だというのにタケノコの炊き込みご飯が出てきた時にはさすがに驚いた。
 タケノコの旬は春だと思うんだが……そう思って尋ねると、ハウス栽培とかそういうのではなく、季節外れのタケノコを掘り出してきたらしい。
 これがもう2ヶ月くらい後であれば、松茸とかも食べる事が出来たんだろうが。
 ちなみにこの松茸。日本では非常に高価なキノコとして知られているが、実はそう思っているのは世界中で日本だけだったりする。
 外国では松茸の香りは臭いという事で、下手をすれば食べずに捨てられている国もあるとか。
 日本の食生活に慣れている身としては、実に勿体ない。
 出来ればそういう国に行って捨てるのを俺が貰ってきたいとすら思う。
 松茸自体の味は変わらなく、このネギま世界でも外国産の松茸が安いのは輸送の時間が香りが飛ぶから……という理由らしい。
 つまり空間倉庫という手段を持っている俺であれば、その松茸を軒並み収穫して、時間の流れの存在しない空間倉庫に収納。最高の状態のままで松茸を大量入手出来る可能性がある訳だ。
 まぁ、そういう風にして松茸を大量にネギま世界の日本市場に流したりすれば混乱が起きるかもしれないけど、俺の場合は自分で食う用だからな。
 ……唯一にして最大の難点は、日本人以外には松茸の香りは臭いと感じられる点だろう。
 レモン、コーネリア、マリュー、スレイ、シェリルにしてみれば、松茸はとても美味そうなキノコには思えない筈だ。
 四葉辺りに美味い調理法を教えて貰って料理をして貰うというのもいいだろう。
 簡単に思いつくところでは炭火焼き、土瓶蒸し、炊き込みご飯、天ぷら、フライ。
 そんな風に、未だ見ぬ松茸に思いを寄せながら京風料理を食べていく。
 いや、この料理も普通に美味いんだけどな。

「そう言えば……」

 昼食を食べながら、部屋に案内される前に詠春と共にいた天ヶ崎を思い出す。
 小太郎は何だかんだとあっさり麻帆良に受け入れられて、天ヶ崎も関西呪術協会が麻帆良に置いて行かれないようにと魔法使い憎しから考えを変えた。
 更に言えばフェイトにいたっては既にシャドウミラーの一員だ。
 だとすれば、京都で戦った天ヶ崎一味の最後の一人、月詠はどうなったんだ?
 魔法界の戦いで捕らえて、最終的には関西呪
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ