マブラヴ
1052話
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にもその辺を是非理解して欲しいと思うのは間違っているだろうか。
「アスナさん、ここは京都ですのよ? つまり椅子の類ではなく畳に座って食事をする事になります。それを考えると、その服装はTPOに適していないのではありませんか? それとも、アクセル君を誘惑するつもりでもおありですか?」
「べっ、別にそんなつもりはないわよ! ただ動きやすいからってだけで……アクセルも、変な目で見ない!」
改めてあやかに指摘されるとはずかしくなったのだろう。神楽坂は頬を薄らと赤く染めて俺に向かってそう告げてきた。
それでも結局はそのミニスカートのまま、食事へと向かう事になる。
「ようこそいらっしゃいました。精一杯のおもてなしをさせて貰いますので、楽しんで貰えると嬉しいです」
食事の用意された部屋へと到着すると、そこにいたのは詠春を始めとして、関西呪術協会の幹部と思しき者達。
老若男女合わせて10人程だろうか。それぞれが御膳の用意された場所へと座っている。
近衛と桜咲の姿もあるが、近衛はともかく本来は護衛でしかない桜咲は微妙に居心地が悪そうな表情を浮かべていた。
その中を代表して声を掛けてきた詠春に促され、俺達も自分の席に座る。
詠春の言葉通り、用意された料理は京都と言えばこれ、という風にイメージ出来るものだった。
汲み上げ湯葉にハモの湯引き、京野菜の天ぷら、握り寿司といった料理が並んでいる。
牛肉のタタキのようなものもあるが……京都と言えば肉を使った料理はあまりイメージにはない感じなんだが……
そんな風に考えながら席に着くと、俺の隣に座ったあやかがそっと耳打ちする。
「京都牛を使ったお料理ですわ」
一瞬の戸惑いだけで俺の疑問を見て取ったのは、この手の席や食事に慣れているあやかだからこそだろう。
もっとも、雪広財閥とかだと基本洋風ってイメージがあるんだが。
給仕役なのだろう巫女が、コップを俺の方へと手渡す。
一瞬酒かと思ったが、匂いを嗅ぐ限りでは冷たいウーロン茶らしい。近衛か桜咲辺りから話が通ったのか?
いやまぁ、こっちとしては嬉しい限りだが。
まさかこの場で俺が酒を飲んだりする訳にもいかないのだから。
もしそんな真似をすれば……さて、どんな事になるのやら。
それでもシステムXNがない以上はマクロス世界に転移した時のようにはならない……そう思ったが、よく考えれば空間倉庫の中にはオリジナルのシステムXNが内蔵されているニーズヘッグがあるんだよな。そうなると全く安心出来る事でもない、か。
そんな風に考えていると、全員に飲み物が行き渡ったのだろう。関西呪術協会の長でもある詠春がコップを手に声を上げる。
「では、シャドウミラーと私達関西呪術協会のよりよい友好を期待し
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