10部分:第十章
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さも教えてあげることが出来るわね」
「教えるって?」
「こういうことよ」
その瞬間沙耶香の目が赤く光った。
「えっ」
少女はその赤い目を見た。その目を見た途端動きが止まった。
「これは・・・・・・」
「今からわかるわ」
沙耶香はゆっくりと少女の側に寄って来た。
「怖いというのはね。知らないからなのよ」
「知らないから」
「そうよ。何でも知ってしまえば怖くなくなるわ。そして知らないことに怯えるのもまた」
その身体を少女の上に覆い被さらせる。
「快楽なのよ。知っていくのもね」
「何を」
「その恐怖と快楽を教えてあげるわ」
少女の制服のネクタイを外した。身体をゆっくりとソファーに寝かせる。
「はじめてよね」
「こんなこと」
強張った声で答える。まだ金縛りは効いていた。
「今まで考えたことも」
「怖いでしょ」
「止めて下さい」
少女は震える声で言った。
「結婚を決めた人とでないと」
「古風なことを言うわね」
貞操観念というものであった。だがそれは沙耶香にとって最も嘲笑すべきことの一つでしかなかった。
「けれどそれは相手が男であった場合ね」
沙耶香は述べた。
「女が相手だと。それは通じないわよ」
「そんな・・・・・・」
「いいわ、その怯える瞳」
その怯えが沙耶香の欲情をさらに高めた。
「そしてそれを越えた時貴女はどんな顔をするのか。見せてもらうわ」
こうして少女は沙耶香の腕の中に落ちた。沙耶香はこの少女の青い身体を隅々まで味わい、堪能するのであった。
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