暁 〜小説投稿サイト〜
4.神無異がクトゥルフ神話舞台に行くよ!
最終回
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
も何も。」

白「あっそ、俺には関係ないね。」

紅「はぁ????強がるのも諦めろよ、いくらあんたでも隠せねぇよ。手、震えてるからな。」

白「武者震いだ。」

紅は白夜を背後から抱きしめる、ビクリと震えたものの、白夜は拒もうとはしない。

しかし、小さく縮こまって顔を青くしている。

白「????何でそうやって俺に近くに来るんだよ、あっち行けよ。」

紅「なんつーかな、あんたには人も妖怪も、惹きつける魅力がある、俺もそれに魅せられた一人さ。

あんたが気がついてないだけだ。」

白「いらねぇよ、温もりとか、愛情とか、消えちまうもんはいらねぇよ。そんなのなくたって俺は存在できる。」

紅「でもさ、寂しいだろ。」

白「っあぁ寂しいさ、でもお前らに何ができるんだよ!弱いくせに????一丁前に????。」

紅「確かに俺は????俺らはあんたと比べると天と地以上の差がある。

でも、孤独の痛さや辛さは、俺もよく分かる。」

白「だから何だよ、お前に俺が救えるか??災禍(わざわい)しか呼び込まないこの俺を、化物と呼ばれるこの俺を、お前は救えるのか??」

初めて聞く、白夜の泣きそうな声。紅は驚きながらも、優しく白夜に笑いかける。

紅「救えるわけないだろコノヤロー、俺にどうしろって言うんだよ。

俺の悲劇なんてあんたに比べればまだまだ序の口だ、あんたは誰もが同情するような扱いを受けてきた。

どうでもいいって一蹴りすんのはあんただけだ、昔も、これから先もな。」

かと思いきや思いっきり馬鹿にしたように笑う。

紅「俺はあんたに憧れてた、絶望してもなお、光を放ち続けるその存在に。

あんたに魅せられた時から、俺はあんたに着いて行くって決めたんだ。

どれだけ困難な道になろうとも、どれだけの孤独が待っていようとも、俺はあんたを絶対に裏切らないって決めたんだ。」

白「ッ????酷なこと言うんだな、お前は。」

紅「俺だけじゃないさ、あんたに魅せられたやつはたくさんいる。

だからこうして集まったんだろ?約束もしてないのに。」

顔は隠れて紅からは見えないが、きっと慣れなくて顔が真っ赤だろう。

白「でも、俺のせいで壊れちゃうじゃん????、みんな、みんな俺の前から、後ろから、横から????消えていっちゃうじゃん。

だから憎悪を向けるんだろ?全部、俺がいなかったらそんなことにはならなかったんだろ?????」

紅「ああそうだな、でも、あんたがいなきゃ、俺も、白楼も、エレンもケイトもみんないなかったんだ。

もちろんあんたの父親も母親も姉も妹も、友人もな。

酷なことを言うと、あんたがいなきゃみんな消える、存在できなくなる。

あんたは、あんた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ