最終回
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も何も。」
白「あっそ、俺には関係ないね。」
紅「はぁ????強がるのも諦めろよ、いくらあんたでも隠せねぇよ。手、震えてるからな。」
白「武者震いだ。」
紅は白夜を背後から抱きしめる、ビクリと震えたものの、白夜は拒もうとはしない。
しかし、小さく縮こまって顔を青くしている。
白「????何でそうやって俺に近くに来るんだよ、あっち行けよ。」
紅「なんつーかな、あんたには人も妖怪も、惹きつける魅力がある、俺もそれに魅せられた一人さ。
あんたが気がついてないだけだ。」
白「いらねぇよ、温もりとか、愛情とか、消えちまうもんはいらねぇよ。そんなのなくたって俺は存在できる。」
紅「でもさ、寂しいだろ。」
白「っあぁ寂しいさ、でもお前らに何ができるんだよ!弱いくせに????一丁前に????。」
紅「確かに俺は????俺らはあんたと比べると天と地以上の差がある。
でも、孤独の痛さや辛さは、俺もよく分かる。」
白「だから何だよ、お前に俺が救えるか??災禍(わざわい)しか呼び込まないこの俺を、化物と呼ばれるこの俺を、お前は救えるのか??」
初めて聞く、白夜の泣きそうな声。紅は驚きながらも、優しく白夜に笑いかける。
紅「救えるわけないだろコノヤロー、俺にどうしろって言うんだよ。
俺の悲劇なんてあんたに比べればまだまだ序の口だ、あんたは誰もが同情するような扱いを受けてきた。
どうでもいいって一蹴りすんのはあんただけだ、昔も、これから先もな。」
かと思いきや思いっきり馬鹿にしたように笑う。
紅「俺はあんたに憧れてた、絶望してもなお、光を放ち続けるその存在に。
あんたに魅せられた時から、俺はあんたに着いて行くって決めたんだ。
どれだけ困難な道になろうとも、どれだけの孤独が待っていようとも、俺はあんたを絶対に裏切らないって決めたんだ。」
白「ッ????酷なこと言うんだな、お前は。」
紅「俺だけじゃないさ、あんたに魅せられたやつはたくさんいる。
だからこうして集まったんだろ?約束もしてないのに。」
顔は隠れて紅からは見えないが、きっと慣れなくて顔が真っ赤だろう。
白「でも、俺のせいで壊れちゃうじゃん????、みんな、みんな俺の前から、後ろから、横から????消えていっちゃうじゃん。
だから憎悪を向けるんだろ?全部、俺がいなかったらそんなことにはならなかったんだろ?????」
紅「ああそうだな、でも、あんたがいなきゃ、俺も、白楼も、エレンもケイトもみんないなかったんだ。
もちろんあんたの父親も母親も姉も妹も、友人もな。
酷なことを言うと、あんたがいなきゃみんな消える、存在できなくなる。
あんたは、あんた
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