暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
Another30 チキンライス
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うでしょうね。だってまだ1999年8月1日の12時26分ですから」

太一「はああ!!?」

びっくり仰天する太一にコロモンとブイモンがひっくり返る。
忘れもしない。
サマーキャンプでカレーを食べ損ねて腹が減りそうで仕方なかったから覚えている。
デジタルワールドに太一達が漂流する羽目になった、全く同じ日、全く同じ時間、いや厳密には26分経っているが。

大輔「太一さん落ち着きましょう。」

太一「これが落ち着いてられるか!!逆に何でお前は落ち着いていられるんだよ!!」

大輔「…何でですかねえ……」

ヒカリ「お兄ちゃんどうしちゃったのコロモン?」

コロモン[分かんない。あれ?何で僕の名前……]

ブイモン[知り合いか?]

ヒカリ「この子コロモンのお友達?」

ブイモン[友達というか仲間だ。苦楽を共にしたな…というか俺見ても驚かないなんて肝が据わってるなあ…太一、案外お前より肝が据わってるんじゃないか?]

太一「うるせっ!!」

ここまで肝が据わっていると普通に感心する。

グウ…。

その時、ブイモンとコロモンの腹が鳴った。

ブイモン[大輔腹減った]

コロモン[僕もお腹空いたよ]

大輔「腹が鳴るタイミングも同じか。呆れたぜ…台所借りていいかなヒカリちゃん…?」

ヒカリ「作れるの?」

大輔「…人並みにはね」






























取り敢えず手っ取り早くチキンライスを作った。
というかチキンライスかオムライスがようやく作れる材料しか無かったというのが現実。
買い物くらいしていて下さいと太一とヒカリの両親にツッコむ大輔。
オムライスは冒険中に食べたからチキンライスにした。
太一、大輔、ブイモン、コロモンがチキンライスを頬張る。

太一「美味え!!やっぱ大輔は料理上手だな!!」

ヒカリも大輔手製のチキンライスを一口頬張る。

ヒカリ「…美味しい」

ヒカリは素直に何の捻りもない感想を述べた。
ご飯がパラパラとほぐれており、ほど良くケチャップが絡んだケチャップライスとチキンは脂っこくなく香ばしい風味が広がる。

大輔「そう?ありがとう。」

太一「ぷはー、ああ、食った!!よし、これからのことを考えようぜ。俺達どうやったら向こうの世界に帰れるのかな?」

水を一気飲みした太一は、どうやったらデジタルワールドに戻れるのかを考え始めた。

大輔「ゲンナイさんの言葉を信じるならデジタルワールドはパソコンの中の世界。だからパソコンから行けばいいんじゃないですか?後はキャンプ場まで行くか」

太一「今からキャンプ場何て無理だろ…」


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