第4巻後編
夏祭りの準備風景
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るが、箒はまた頬を赤くしていた。最近になってからは、アタックしようとしていたがそれをことごとくセシリアとシャルによって粉砕されていた。一度咳払いをした後、再度表情を引き締めていたが叔母さんにとっては成長した箒の今の姿を見て楽しそうにしていた。祭壇から宝刀を持ってきたが、箒が小さな頃は一人では持てなかった頃があった。
「そう言えば別の一真の武器が、聖剣エクスカリバーになっているのよ?知ってた一真」
「知らんが、別の俺はそんな伝説的な剣を使って戦っているのか?『そう質問して来ると思って預かってきているわよ』やはり別の俺でも創造神なのは変わりがないという事か」
そう言ってきてから、優斗が鞘ごと持ってきたので俺は試しに持ってみる。すると持ち応えがあるし、すぐに対応するかのようにしていた。ふむふむ、聖剣エクスカリバーには七つの能力があって刀みたいになったのが擬態能力があるのか。
七つの能力を全て使える別の俺は、まるで戦闘狂みたいに戦っていると聞いて驚いた。それと今いる奏と優斗は、俺みたいに別の奏とかはいない。それぞれの外史に俺の分身体を放っているので、今まで知らなかった事とかは全てオリジナルの奏や優斗に聞く事が多い。オリジナルの俺は、拠点を持ってから色々と暴れているらしいな。
まあ俺の事はいいとして、箒は一息で刀を抜いてみせたが刀を右手に扇を左手に持った。一刀一扇の構えは古くて『一刀一閃』に由来しているが、現在も篠ノ之流剣術の型の一つにある。とはいえ、実戦で扇を使う事もなく『受け』『流し』『捌き』を左手の得物に任せて、右手で『斬り』『断ち』『貫き』を行うと言うのを守りの型に二刀流に近い。他流派では小太刀二刀流の型として呼ばれる事がある。
「ねえねえ箒ちゃん、扇振って見せてよ。叔母さん、小さい頃のしか見た事無いから」
「え、ええ。それでは練習も兼ねて舞ってみましょうか」
刀を鞘へと戻し、それを腰帯に差す。それは神楽というよりも侍に見えるかのような構えであったが、これが正しいと言う篠ノ之流はな。俺みたいに我流のは、一刀一殺で振っているかのようなもんだ。閉じた扇を開き、それを揺らす。
左右両端一対に付けられた鈴が、シャン・・・・と厳かに音色を奏でてみた。練習ではあったが、神楽を舞う箒は本番みたいに気迫に似た雰囲気を出し、辺り一帯が静かになったような錯覚を覚えた。扇を左右へ揺らしながら、腰を落としての一回転で刀を抜き放つ。刃を扇に乗せてから、ゆっくりと空を切るようにしていくのは『剣の巫女』の名に相応しい厳格さがあった。
「箒さんの神楽舞、小さい頃と比べてもまるで別物のようね」
「そうだな。小さい頃の記憶は余りないが、箒が小さい頃に舞っていた事は覚えている。それに今度から俺の剣が、ISを展開しない時用に使う主要武
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