第4巻後編
夏祭りの準備風景
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が鳴った。どこまでも気分が良さそうにしていたが、やはり日本人にとっては風呂はとても気持ちいい。
本来なら先月の事を思い出す箒だったが、夜の海でキスしそうになった事だったが残念ながら主人公年齢が15から24へと引き上げたので回避となった。なので箒については、最近飛行機ハイジャック以降会ってないし、俺付近には常にセシリアとシャルがいるので友人以上恋人未満のままとなっている。
「そう言えば一真・・・・じゃなくて今は一夏だったわね。最近はどうなの?」
「ここではどっちでもいいが、最近になって蒼い翼が認識したし更識家の者達が俺らと同じ次元パトロール隊の者だったらしい。楯無と簪は記憶共有者だったから、俺としてはとても驚いた」
「別の一真だと、巨大グループ蒼い翼の社長兼CEOですからね。月中基地本部に行くと、一真が各外史にて蒼い翼を展開してました。ここは一真以外の者だと、セシリアさんとシャルロットさんにブラック・シャーク隊の者らとグリーン司令ですよね」
「僕も驚いたよ。別の父さんだと結構戦闘狂だからね〜、まあここ限定だと別よりも丸い方だと思うよ」
別の俺は結構戦闘狂なのか〜、まあいいけどね。箒とは未だに片思いだが、箒自身はどう思っているんだろうか。様子見してたら、箒は風呂の中で妄想をしていたようだが箒自身と俺との年齢差を考えていた。結局風呂から上がったのは五十分後だったが、こちらとしては初心だなと思っていた。
「よし、と。これで準備万端ね」
純白の衣と袴の舞装束に身を包み、金の飾りを装った箒はいつもよりも大人びていたので、一瞬奏の戦闘服である巫女姿を想像してみた。箒が着ている服装を奏に着させると、やっぱり奏の方が似合っていると感じ取った。神秘的な雰囲気を纏い、息を呑むような美しさがある。
「口紅は自分で塗れる?」
「は、はい。昔もしていましたから」
「あ、そうよね。箒ちゃん、小さい頃からやってたもんね。神楽舞。う〜ん、あの姿も可愛いかったわぁ」
「む、昔の話は・・・・」
「うふふごめんなさいね。歳を取るとどうしてもそうなのよ」
照れ隠しに表情を引き締めた箒は、小指の先で小皿から取った口紅をすっと唇に塗っていく。スティックルージュではなく、昔ながらの口紅を使うのもこの神社の仕来りとしてだった。箒は鏡を見て、上手く口紅を引けた事を確認して箒自身は満足していた。
昔母親がしていたのをどうしても真似したくて、無理を言って小さな頃から神楽をやっていた事を俺らは記憶媒体として見ていた。箒にとって恥ずかしい過去であるが、今の箒にとっては過去よりも美しくなったと思った。
「(雪子叔母さんの化粧は流石だ。鏡の中の私は別人だな。まるで・・・・)」
まるで姫君のようなというフレーズが浮かんでい
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