西の丘の吊り橋
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橋、誰かが渡ったら絶対に落ちると思ったけど」
「大丈夫でしたね」
「俺は囮かぁ!!」
ルーシィさんとウェンディはこの橋が落ちる前提でナツさんを最初に行かせたらしい。ルーシィさんだけならともかく、ウェンディまで最近腹黒くなってきたような・・・
「ナツのおかげで安全が確認された。みんな行くぞ!!」
俺たちは一応警戒はしながらと吊り橋を渡ることになった。俺はウェンディにトロイアをかけてもらい、酔わずに吊り橋を渡り切る。さてさて、奥にはどんな奴が待ち構えているのかな?
俺たちは吊り橋を渡り切った奥にある森の中を全員で纏まって歩いている。
「来るなら来やがれ」
「ああ。強い相手ならいい特訓になる」
「お前特訓のことしか頭にないのか?」
「エルザさんらしいですね」
ナツさんはいつでも相手が現れてもいいように準備をし、エルザさんは5日後の大魔闘演舞に向けての特訓にもなるだろうと強い相手を所望していた。
「!!」
先頭を歩いているエルザさんが立ち止まる。その視線の先には数人の人影があった。
「誰かいる!!」
「皆さん、気を付けて」
俺たちは誰なのかわからないその人物たちに向き合う。
そいつらはフードを顔が隠れるほど目深く被っている4人組だった。
俺たちがやってきたのを確認した4人組はこちらに歩いてくる。
「な・・・あいつら!!」
「!!」
「「「え!?」」」
「「あ・・・」」
歩いてくる4人を見て俺たちの中で何人かはその正体に気づく。彼らは俺たちの目の前までくるとその場に立ち止まる。
「来てくれ・・・ありがとう」
フードを目深く被った彼らはそのフードを外す。
「!!」
エルザさんは4人の先頭に立っている男を見て衝撃を受けていた。
「妖精の尻尾」
先頭に立ち挨拶をしたのは青い髪の短髪の男でその顔にはタトゥーが刻まれている。
その隣にいるのは黒髪に黒いレオタードのような服を着た水晶を抱えた女性。その反対側にいるのは桃色の長い髪をポニーテールにしている赤い服に身を包んだ女性。
そして一番後方に立っているのは赤い髪の俺にとっては4人の中で一番関わりの深い男。
「ジェラール・・・」
一番前に立つ懐かしい男の人を見てエルザさんは驚愕していた。
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