西の丘の吊り橋
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リル!!」
「ハッピー!!」
俺とハッピーは互いに抱き締め合う。
「えっと・・・」
「何これ?」
「どっちも守るってより誰かに守られてる側の人間のような〜・・・」
ウェンディたちが俺たちを見て固まっていた。いいんだよ!!王子様は誰よりも強くありたいの!!
「ぬぅぅぅ!!今からでも遅くない!!5日間で地獄の特訓だ!!お前ら全員覚悟を決めろ、寝る暇はないぞ!!」
「ひぃぃぃ!!」
「エルザの闘志に火がついちまった」
エルザさんは大魔闘演舞までの5日間でこの3ヶ月分の修行をなんとかしようと思ってるみたいだ。燃えているエルザさんを見てルーシィさんとグレイさんは驚いている。
「いいじゃねぇか!!地獄の特訓燃えてきたぁ!!」
ナツさんとエルザさん同様に燃えていた。いや、燃えてるのはいつものことか。
「おし!!私に続け!!まずはランニングだ!!」
走り出そうとしたエルザさん。だけど、肝心なこと忘れてますよね?
「今から5日間みっちり修行してたら大魔闘演舞で疲労溜まって力を発揮できないんじゃないですか?」
俺がもっともな意見を述べると2人は固まってしまう。まさか考えてなかったのか?
「じゃあどうすりゃいいんだよ!!」
「さぁ?」
俺たちが再び頭を悩ませていると、エルザさんの頭に伝書鳩が止まる。
「ハト?」
「足に何かついてるぞ?」
「メモだ」
「手紙じゃないんですか?」
俺たちはエルザさんの頭の上のハトの足についている髪をほどいて開いてみる。
「どらどら?」
「まさか、グレイ様からの恋文!?」
「んなわけねぇだろ!!」
ジュビアさんがありえない期待をするけど、もしそれだったらグレイさん恥ずかしくて隠しますからね?皆さんに手紙の中身を見せたりしませんから。
「何々?【妖精の尻尾へ、西の丘にある壊れた吊り橋まで来い】」
ハッピーが読んだ手紙は短く、そして簡潔にそう書いてあった。
「なんだよ偉そうに!!」
「ああ、来いって命令口調なところが気に食わねぇ」
ナツさんとグレイさんは手紙の文面に明らかな嫌悪感を抱いていたけど、重要なのは間違いなくそこではないと思う。
「西の丘に来いですって」
「どうしますか?」
「これってどう考えても〜」
「なんか怪しいわよ」
俺とウェンディ、セシリーとシャルルは手紙の内容に不信感を抱く。
「いや、行ってみよう」
俺たちがどうしようかと聞くとエルザさんはそう答えた。
「でも罠かも」
「そうよ!!やめといた方がいいって!!」
レビィさんとルーシィさんもこの手紙には何かあると見てエルザさんを止めようとする。
「いけばわかる」
「ああ!!
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