西の丘の吊り橋
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「やられたいのか?」
カグラはそういうと自らの腰に下げられた刀に手を伸ばす。
「失礼しました!!」
ソフィアはカグラの冗談だとは知りながら、万が一に備えて素早く手を後ろに引っ込める。それを見てからカグラは本題へと入る。
「ソフィア、お前は大魔闘演舞に興味あるか?」
「大魔闘演舞?」
ソフィアは一瞬その名前がなんだったのか分からなかったが、後ろから「祭り!!」という依頼人たちの声が聞こえてポンッと手を叩く。
「大魔闘演舞ですね!!もちろん興味ありますよ?」
「それならいい。今年の大会、お前も出てみないか?」
「え?」
ソフィアは一瞬迷うが、昨年までのこの大会を思い出しあることに考えが至る。
「大会中の接触は不可抗力ですよね?」
「・・・はぁ〜」
ソフィアの質問に思わず額を押さえため息を漏らすカグラ。
「まぁ・・・あまり思いっきり接触しない分にはいいと思うぞ」
「やったぁー!!」
ソフィアはカグラに少しだけだが許可を得ることに成功したため、大喜びしてその場から立ち去ってしまう。
「いいのかい?あの子出したら他のギルドに悪いんじゃ・・・」
「あまり行動が行き過ぎるようなら止めるから大丈夫だ」
「そうじゃなくて・・・」
リズリーはカグラとは何か違う心配をしているようだが、カグラは何も気にしている様子はないようだ。
「大丈夫だ。あいつは自分の魔法の危険度はよく知っている。ゆえに扱いには長けているからな。心配することはない」
「それもそうだね」
カグラはリズリーに説明し、リズリーもそれに納得した。そして選ばれたソフィアはというと・・・
「キャッチ!!」
「ミャーー!!!」
違うところでギルドの新入りの女性に思いっきり抱きついて他のギルドメンバーからお仕置きをされていた。
剣咬の虎では・・・
「マジで!?」
スティングがある情報を持ってきたレクター、フロッシュ、キセキの方を振り返る。その情報とは・・・
「大魔闘演舞にナツさんたちが出るの!?」
ナツたち帰還した天狼組が大魔闘演舞へと参加するという情報だった。
「ええ、マグノリアではそんな噂がたってますよ」
「フローも聞いた」
「あまり期待はされてないみたいだけどね」
レクター、フロッシュ、キセキがそう言う。
「へぇ。それはよかったな、スティング」
「ああ!!こいつは楽しみになってきたぜ。なぁローグ」
「興味ないな」
楽しみで仕方ないスティングとそのスティングを見て笑っているグラシアン。ローグだけはあくまで無関心を貫き通していた
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