西の丘の吊り橋
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ぱいに乗っている料理を次から次へと平らげていく金髪をボサボサに伸ばしたリオンに似た少年だった。しかし、リオンとその少年の大きな違いは目がつり目かタレ目かというとこだった。
そのタレ目が少年とリオンの印象を大きく分けていた。
「ラウもシェリアとリオンさんが活躍してるの楽しみだなぁ」
自らをラウと称するオレンジ髪の少年はそう言って微笑む。その少年は他の2人よりも少しだけ背が低かった。しかし、なぜかその頭には猫耳とお尻には長い尻尾がついている。
「何言ってんだい、レオン」
「?」
大魔闘演舞の出場者について話をしている3人の元にオーバがクルクルとやってくる。
「今年は本気で勝ちにいくんだよ!!当然、あんたにも出てもらうからね!!」
「・・・マジで?」
オーバに言われてレオンは固まってしまう。実は参加するシェリアが羨ましいと言ったのは建前でしかなく、本当はあまり面倒くさいことには関わり合いたくないと思っている。
「いや・・・俺は―――」
レオンは遠慮しますというとしたが・・・
「優勝したら大魔闘演舞名物のチョコバナナ好きなだけ食べさせてあげるよ」
「ぜひ参加させて頂きます!!」
「「「「「「「「「「「食べ物に釣られた!!」」」」」」」」」」」
レオンは食べ物に釣られて大魔闘演舞への参加を決意することになった。
「わぁ!!レオンも出るなんてラウ応援頑張るよー!!」
そう言ってラウルがレオンに抱きつこうとしたが、レオンはそのラウルの尻尾を掴むと、
「ひゃっ!!」
ポフッ
尻尾を捕まれたラウルは煙に包まれ、ハッピーたちと同じ大きさのオレンジ色の猫になってしまう。
「俺に飛び付く時は猫に戻ってからにしてよ。ラウル俺と体格変わんないから重いんだよ」
「は〜い!!」
レオンにそう言われ、ラウルは猫の姿で左肩に乗っかる。レオンはそれにお構いなしに食事を続ける。
「ついにレオンも出るのかよ!!」
「この3人にシェリアとトビーとユウカだろ!?」
「やっぱ俺たちがフィオーレ最強間違いなしだ!!」
レオンの参加を聞いた蛇姫の鱗の魔導士たちはさらなる盛り上がりを見せ、間近に迫った大魔闘演舞の優勝を確信していた。
一方、青い天馬にて・・・
「ねぇ聞いた?蛇姫の鱗から聖十のジュラちゃんが大魔闘演舞に出場するそうよん?」
ギルドのカウンターいるマスターボブが目の前に座っている一夜にそう言う。
「メェン。それはまずい香りになりましたな」
一夜はカクテルの入ったグラスを
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