26.迷子のアニエス
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着くまでの道が険し過ぎる。
本来向かうはずだった正教本部ガテラティオは行ったことこそあれ、知り合いなどいはしない。
疑心は静かに心を蝕み、アイズやロキ・ファミリアの笑顔が無性に恋しくなっていく。
自分が本当に信じられる人は、この場には誰もいない――
(……弱気になっては駄目。私は風の巫女……巫女としての使命を果たすまで、迷う事はないのだから)
「……アニエス、どうかした?」
心配そうに顔を覗きこんだティズ。その表情を疑ってしまったことに自己嫌悪したアニエスは静かに首を横に振り、孤独と不安への恐怖を心の内に押し込んだ。
「なんでもありません……先を急ぎましょう」
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