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ViVid Record
第四話 チーム中等科
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トく〜ん! アインハルトさ〜ん!」

 絶望の淵にいる子羊を救うのは陛下。 ハッキリ分かるね。

「ヴィヴィオ待って〜......は、早いってばぁ」

「アインハルトさん、ラスボス先輩、お待たせでーす!」

 急ぎ足の二人を置いてきぼりにして猛ダッシュで迫る陛下に鎧を解き突進に身構えたが、予想に反して陛下は一メートル手前でピタリと停止した。 周りをキョロキョロと見回し、一言。

「......わたし、空気の読める子」

 ちゃんと周りの状況を把握して行動する陛下は空気を読める良い子の鏡。 テンションが空回り、いつものようにいかなくてちょっと照れて顔を赤くしてる。 照れると口数が少なくなる陛下も素敵です。
 
「コンビネーションも確かにいいんですが、こう......私も純粋に専用の横文字技が欲しいんですよ。ディバインバスターとかカイゼルブリンガーとか。 別に覇王流の技のネーミングセンスはいいと思いますよ? 大好きです。 でもどんな事にもちょっとしたスパイスが必要なんです。 ですから皆さんの意見をプリーズ」

「春光拳に横文字の技はありませんから難しいですねぇ......あ、コロナならいい意見持ってますよ! たぶん」

「わ、わたし!?......えっと、うーんと......無難にエクスカリバー、とか?」

「それはミウラさんの技で???あいたっ」

「ミウラのアレはエクスカリバーじゃなくて”抜剣”だって言ってるでしょうが」

 陛下を愛でいたところ、アインハルトがまたミウラの技名を間違えていたので軽くチョップを入れる。 かれこれ半年ほどこの名前で固定されてしまっている。 何度訂正しても直す気配も見せないのは何か意地でもあるのか。

 先ほどから名前の出るエクスカリバー......ではなく正式名称”抜剣”の使い手ミウラ・リナルディはボクらと同級生女の子。 ザンクトヒルデとは別の私立学校に通う八神司令の守護騎士メンバーが指導する格闘教室、通称、八神道場の門下生だ。
 その小さな身体からは想像もつかない重爆のあるインファイトを得意とし、切り札の打撃系集束魔法”抜剣”はあのアインハルトを四十メートルほどノーバウンドで吹き飛ばす威力を持つ。 凄い女の子だ。 馬力が違いますよ。

 そのミウラも今回の合宿参加するから一旦初等科チームと合流して、次元港への集合時間を決めて僕とアインハルトの中等科チームはミウラを迎えに行くという予定になっている。 宿泊分の荷物も早々に八神家へポイしたままだ。 早く取りに行かないと八神司令が変な物を荷物に混入しかねない。

 出来るだけ大きな音を出すよう手を叩きメンバーの注目を集める。 時間をかけると話の脱線が無限ループするので要点だけを纏め話し合う。
 真面目にすれば優秀な人間の
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