暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story3:“EDENの黒い怪物”
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 モニターを展開して、何やら操作を始める真田。俺は真田の言う通り、急いでそちらに向かう。
 ……が、後ろにいた白峰は、何故かその怪物を見たまま固まってしまっていた。―――まさか…!


「おい、走れっつってんだろ!? グズグズしてんじゃねぇ!!」

「……っ、う…あ………」

「おい!?」

「ダメだ、あいつ腰が抜けてるッ!」


 急いで戻って白峰を助けようと踵を返すが、ヤバい…この距離は、間に合わない!
 そう思ったその時、白峰と怪物の間に―――アグモンとガブモンが現れた。


「き、きみ…たち……!」

「ボクたちが、ノキアを守る!」

「に、逃げて…ノキア!」


 そう言って白峰を庇う二体。その後ろ姿は、必死に守ろうとする気概に溢れたものだった。
 彼らだけに任せる訳にはいかない。ようやく白峰の側まで来ると、頭に乗っていたテリアモンが飛び、床に着地した。


「タクミ!」

「あぁ、あいつらとあのバケモノを頼む!」

「え、ちょッ!? タクミなに言って…! それじゃ、あのコたちが……!」

「今はお前の安全が最優先だ、早く行けッ!」

「で、でも……ッ!」

「とにかく行けッ!」


 そう言って俺は白峰を、倒れない程度に突き飛ばし、あのバケモノに向き直る。後は真田がなんとかしてくれる筈だ。
 ―――とりあえず今は、あのバケモノを止めて真田がロックを解除するまでの時間を稼ぐ!


「アグモン、ガブモン! あいつを止めて白峰を助ける、手伝ってくれ!」

「え…?」

「でも君は…」

「白峰(あいつ)曰く…友達だ。信じてほしい」


 俺がそういうと、二体は俺の顔をじっ……と見つめた後、同時に頷いて前を向いた。


「どういった攻撃をして来るかわからないし、データを食い漁るっていう噂が本当かもしれない。まずは遠距離から仕掛けろ!」

「うんッ! “ブレイジングファイア”!」

「これでも食らえ! “ベビーフレイム”!」

「“プチファイア”!」


 俺の指示で三体が一斉に攻撃を仕掛ける。3つの攻撃全てがバケモノに当たる。

 ―――が、バケモノはまったく怯む気配を見せない。それどころか、ゆっくりとしたスピードで、ジリジリとこちらに詰め寄ってくるではないか。


「き、効いてない!?」

「この、これならどうだ! “プチツイスター”!」


 バケモノの様子に驚くガブモン、少しムキになったテリアモンは更に攻撃を仕掛ける。が、はやり効果は見られない。
 そう思った瞬間、バケモノの目が怪しく光った。


「ヤバい、みんな避けろッ!!」


 俺は反射的にそう叫んだ。三体はすぐさ
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