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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story3:“EDENの黒い怪物”
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峰も同じ物を見たみたいだが…それすら可笑しいよな。電脳世界とはいえ、同じ映像を見るとか。白峰が言ってた通り、ハッキングの類か?
……って、白峰が先に行ってしまう。追いかけなければ。そう思って歩を進める。
―――この時、俺達は気づかなかった。
一瞬、EDENのブロックの上に―――あの“白い少年”が立っていたことを。
「あ〜〜〜!! いたいた〜〜〜〜!! ちょっと、も〜!?ひとり勝手にいくとか!? どんだけジコチューカマせばよかですか!?」
「ノキア、タクミ…」
「よう、どうかしたか?」
「いや、なんか変な映像見ちまって」
「ん? お前もか?」
「"も"って事は、お前らも?」
「ちょ、ちょっと! 私なしで話進めんなぁー!」
どういう事だ? 真田まで同じ映像を見るなんて…これは何か―――
「だ〜か〜ら〜! 勝手に話進めんなぁー!」
地の文まで手を出してくるツッコミスキルとは……!
俺にツッコミを入れた白峰はそのまま真田の方へと歩いて行く。それに合わせ俺も真田の方へ。
―――が、 またもノイズ。しかし…今までと事の大きさが違った。
空間に、模様が浮かぶ。今まで見たことのない、独特な紋様(エフェクト)。そこから…這い出るような―――白い触手。
そして全体部分が露わになる。何処かイカのような―――いや、どちらかと言うと…オウムガイのような容姿に、煌めく赤い瞳。うごめくその体は…はっきり言って何処か気持ち悪い。
「…な、なに……これ……」
「何だ、ありゃ…あれもデジモン…?」
「………」
急に現れたそれを見て、二人が呟く。その表情は、恐怖と驚愕に染まっていた。
―――いや、違う。何か、直観でわかった。あれは…デジモンじゃない。
真田の呟きに、俺はそう思った。あんなデジモンを知らないというのもあるが…何か、質感がまったく違う。
それと―――この肌で感じる、変な感覚がする。テリアモンやアグモン達とは、全く違う感じだ。
「…まさか、ウワサで聞いた“EDENの黒い怪物”か? データを食い漁ってる、とか言う…?」
「あれが、か…?」
真田が言ったのは、聞き覚えがある。確かEDENエントランスで、誰か言ってた話だな。
……ってことは、マズいんじゃないか? なんか嫌な予感もする。
「お前ら、こっちへ走れ!! 何だかわかんねぇが、相当ヤバそうだ…!“ログアウトゾーン(こいつ)”のロックを解除する! ログアウトして、とっとと逃げるぞ!!」
「あ、あぁ…!
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