暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story3:“EDENの黒い怪物”
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けど……っていうか、“白峰”?」

「? お前の名前は白峰だろ?」


 俺がそう言うと、白峰は不機嫌そうな表情を浮かべた。というより頬を膨らませているから、怒っているんだろう。丁度EDENで出会った時のように。


「俺、名前間違えたか?」

「そうじゃないけど……友ダチなんだから、下の名前で呼んで欲しい」

「え? 誰と誰が友達だって?」

「キミとあたしでしょ? 当然じゃん!」

「え…?」

「え…?」


 なにこの噛み合わない感じ、ツイッ○ーじゃないんだから勘弁してくれ。


「ま、まぁ今はその話はいい。とにかく真田と合流しよう」

「あ、ちょっ、ちょっと〜!!」


 なんか気まずい感じになったので、俺は話題を変えて奥へと進む。白峰は慌てて俺の後を追うように走ってくる。テリアモン? 今は俺の肩に抱きついてるよ。
 とにかく今は真田との合流だ、そう心に固く誓い、俺は白峰やテリアモンと一緒に奥へと進み始めた。

























 さて、とりあえずかなり奥の方までやってきたんだが……まだ真田の姿は見当たらないな。


「う〜ん……」

「…? どうかしたか、白峰?」

「だからノキアだってば! いや、何だかフシギなカンジだなぁ、って思って」

「不思議な感じ?」


 後ろを歩いていた白峰立ち止まって、そう言ってきた。っていうか、名字呼んで怒られるとか初めてだぞ?


「子供の頃に、こんなことあったような気がするんだよね…。きみとアラタとも、会ったことがあるような……」

「それは単にチャットで会ってた、てだけなんじゃねぇのか?」

「ううん、そういイミじゃなくって……あれ? でもそっか…そうかも……」


 おい、結局どっちなんだよ。とツッコもうとしたが、白峰は「なんか、ヘン…」と言って難しい顔をする。
 俺も何か言おうと思い口を開こうとした―――

 次の瞬間、またも視界にノイズが走り、一瞬何かの映像が見えた。


「な、なな、なに今の…!? き、きみも…見た…!?」

「あ、あぁ……」

「ま、またハッキング…!? もう…ホント、なんなの…!?」


 今のが…ハッキング? いや、違う…どっちかというと、あのとき−−−あの“白い少年”のときと同じ感じがする。
 一瞬だったが……子供が、五人いる映像だった。一瞬だったから、どんな顔をしていたかまではわからなかったが……


「い、行こッ! この先にアラタがいるんだよねッ!? ほら、ねッ!?」

「あ、あぁ……そうだな…」


 少し袖を引かれ、意識を現実に戻す。何故か白
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