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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
五十六話、決着と誘い
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そ、VRMMORPGって知ってるか?」

龍也、和人は食休みをしている……

因みに龍也は和人の式神使いとしての成長具合を"界護"に提出するための報告書を作成しながらである

「? 仮想大規模オンラインロールプレイングゲームの略だろ? 旧世代のゲームと違いコントローラーもモニターもいらない。ナ―ヴギアっていうヘルメットみたいなゲームハードを使って脳そのものを直接接続することで使用者の脳にダイレクトに情報を送り込むっていう」

「そ、其を使うゲームのβテスト(正式サービス前の稼働試験)が募集されるんだよ、千人だけな」

「其が?」

「一緒にやら「断る」即答かよ……」

和人の誘いを断る龍也

「特騎士の任務に界護の指令、おまけにバベルの要請が何時有るか解らないからな、待てよ……」

龍也は何か思い当たったのか手を止める

「和人さん、竜を誘ったらどうですか?」

「竜? あぁ……お前のクローン、だっけ? 引き取ったっていう」

「和人さん、クローンって今度言ったら殺すから……」

「は、はい……」

龍也のドスの効いた声に少し引く和人

「その竜さ……コミュニケーション苦手らしくて、一寸困ってるらしいんだよね……中学から通うことになっているんだけどね」

「あ、もしかしてゲームでコミュニケーションの練習を……ってこと?」

「そ、其なら簡単にコミュニケーション取れるだろうし、ちょうど良いだろ?」

ー応募は此方でしとくから
そう言って竜に連絡を取る

竜に話をしたところ、あっさり了承され、直ぐに応募するとのことである……

この時、龍也達は知らなかった……

このゲームが……

歴史的大事件を起こすなんて……

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