第1章 光をもとめて
第3話 盗賊団アジトへ
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〜リーザス城下町 中央公園〜
中央部にある小さな公園。この場所は解りやすかった為、ランスとユーリが落ち合う約束の場所になっている。その場所に先に現れたのがランスだった。もうそろそろ日も落ちかける時間帯であり、街を黄金色で染めていく。
辺りを見渡し……、ユーリの姿が見当たらないのを確認すると、
「ふん……。少し早かったのか? いや、あのガキが悪いのだ。オレ様を待たせるのがな。普通は気を利かせて早くに来るものだろう。それが下僕と言うもの……だが、やはりガキか。年齢詐称確実だな。罰金を請求してやろう」
勝手に結論をつけて頷くランス。
勿論時刻は合流指定時間よりも小一時間は早い。シィルとのヤッた事で他の可愛い娘がいても、ある程度はムラムラしないから思ったよりヤル事が無く早く付いたのだ。
つまりは、結局は理不尽極まりないと言う事。
「あの……」
不機嫌気味に立っていたランスの後ろから声を駆けられた。
その声色から女のものだと判断したランスは直ぐに振り向くと、そこには買い物籠を両手で抱えた娘が立っていた。
「何の様だ?」
「すみません……、お財布を無くしてしまったんです。どうか、一緒に探してもらえませんか?」
どうやら、買い物帰りで無くしたのだろう。……が、そんな状況はどうでも良い。ランスは、娘の容姿をジロジロと観察していた。その姿は小柄だが、子共と言う訳ではないようで、女学生、と言った所だろうか。中々に可愛い顔をしており、ランスのストライクゾーンには勿論入っている。そしてまだ若干賢者タイム期間が残っていると言うのにムラムラっと来たようにランスは、嫌らしい笑みを浮かべながら口を開いた。
「探してやっても良い……が、報酬は?」
「……へ? 報酬?」
「オレ様はプロだ。プロの冒険者。ボランティアなんぞせんから報酬が無いと働かんぞ。財布が無いようだから、報酬はアンタの身体でも良いな」
ぐへへ……とまるでよだれを垂らしているかの様に見つめているランス。
財布探しの依頼での報酬がそれなのは酷い、と思うが、即断る事はしないようで、娘は真っ赤に顔を紅潮させながらゆっくりと小さく頷いた。
「……わ、判りました」
「よし! (ラッキーだ。まさかこうもあっさり受け入れられるとは、結構てきとうだったのだが、流石はオレ様だな。)」
今回は一発で上手くいくとは本人も思っていなかったようだ。
セックスをする為にはどんな努力もするが、今は抱けなくてもとりあえず我慢は出来るし、時間をかけて……とも考えていたから あっさりと報酬を得られそうでランスはグッとガッツポーズをしていた。
「ふむ。見るからに不幸そう、と言うか、不幸を纏っていると断言できる娘だからな……、ここはイ
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