第1章 光をもとめて
第3話 盗賊団アジトへ
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「事が事だ。ひょっとしたら、確率は低いと思うが ヒカリの情報もあるかも知れないな」
「がははは! 颯爽と助けて 格好いいオレ様に……ぐふふ」
「……訊いちゃいないか」
ランスは、写真を食い入る様に見つめているだけだ。確かに、美少女に分類される娘だから、無理もないとは思うが……、この男の場合は節操が無さ過ぎるというのが玉に瑕、どころじゃない。
「た、頼む! 手持ちの有り金は全部渡す!! アイツ等は、辺境のそう遠くない所にある洞窟にいるんだ! そこがアイツ等のアジトだ。 こ、これも 足しにしてくれ! あ、あとこれ、これも! これもっ!! これもだぁぁぁ!!」
「そんなに持ち運べないだろ。 ちょっとは落ち着けって。っていうか、お前ら2人ともだ。 いい加減正気に戻れ」
ランスはランスで、未だに鼻の下を伸ばしており、オヤジは感慨極まった、とでも言うのだろうか、有り金だけじゃなく、酒場に貯蓄してある非常食を含めた全てを持って行かせようとしている。
……シィルが運んでいた荷物も大概だが、それを遥かに上回る重量だ。もって行けなくはないが、はっきり言って邪魔なのである。
「頼って、いいんだよな?」
「以前の彼女も助けられたし、な……。まぁ、任せておけ」
「がははは! オレ様を誰だと思っているのだ! ちゃんと美味しく頂いてやるから安心しろ」
「娘が無事なら、なんでも構わん!! 頼むっっ!!」
美味しく頂くというランス発言もなんのそのだった。
そして、2人はその名前が長いらしい盗賊団である《限りない明日戦闘団》の元へと行くため、リーザス辺境を目指すのだった。
〜リーザス領 辺境〜
勿論道中にはモンスターが生息している。
リーザスはヘルマンやゼスと違い、魔物界から離れている為、他の国と比べて平和なのだが、やはり、世界は繋がっているから多少はモンスターも出てくるんだろう。
「るろんたか。まぁ、何処にでも出るやつだな」
「がはは! 美女とヤる邪魔するなら殺〜〜すっ! さっさと経験値だー!」
目の前に現れたのは、何体かの るろんた。
赤い十字型の中心に口が着いた不思議な姿で、初級の冒険者が良く世話になっている(経験値を得るため)モンスターだ。分類は軟体系のモンスターに位置され、ぷるんぷるんとしており、強さも大した事無いが、実は侮れない部分もあり、毒をもっている。
……が、当然の事ながら、ランスやユーリには叶う筈も無く、あっという間に、三枚におろされてしまった。
そして、続いて
《ぬぼぼ》《ハニー》《ブルーハニー》《マジック・スコルピリオン》《フィシャー・スネーク》……etc
「うがーーーっ!!! うっとーしぃぃわああ!!!
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