第1章 光をもとめて
第3話 盗賊団アジトへ
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くシテやったものを。だが、無理矢理となれば、兵たちが集まりそうだから、断念した」
「……当たり前だ」
あたり前の事にモンクを言うランスに冷やかな視線をプレゼントするユーリ。
「ええぃ! 貴様も何か案を出せ!」
「はいはい。とりあえず通行書の入手、だな。あれは基本的に1人1枚。オレ1人が取ったからといって、ランスと一緒に入る、なんて真似は出来ない」
「よし、さっそく取ってこい!」
「アホなこと言うな。通行書は国が発行しているモノで、それなりの信頼がいる。一介の冒険者に易々と発行するものじゃない。……原生された審査された上でのモノだ。……ふむ」
ユーリは、次の手を、と考えていた時に、ランスからの苦言。それも ダメージ抜群の会心の一言。
「はぁ! これだから、ガキは使えん!」
「って、誰がガキだ!! 行動を考えたら お前の方がガキだろうが! 人にばっか頼ってないで、お前も考えろ! ……ったく、兎も角、オレはオレで当たってみるから、ランスも通行書を探せ。流石に、2枚は短期間じゃ無理だ」
押し合いへし合い……。まぁランスに何言っても、正論を言っても唯我独尊男だから無駄だと最終的には何処か諦め気味に先に手を上げたユーリ。彼の言うとおり、どちらかと言うと、ランスの方がガキ、ガキ大将だと思えるが……、容姿は……。っとと。何でもナイ。
(……何かとても失礼な事、言われたような気がするが。)
これは、気のせいである。
「貴様1人で入るつもりじゃないだろうな!」
「そのほうが手っ取り早いんだが。色々と文句を言われるのも正直ゴメンだ」
「やかましい! さっさと戻るぞ。あの女忍者をお仕置きするのは、オレ様だ!」
「そんなんは、しらん。 ……殺されかけておいてよく言えるな」
「このオレ様が、あの程度で殺られる訳ないだろうが」
何だか色々と話している間に、買い物をしていたであろうシィルの姿を見かけた。
「こら! シィル! 何をこんな所で油を売っているか! 調査はどうした!?」
「あ、ランス様。これは学園長様に頼まれ……」
「問答無用!真面目に仕事をしないか、この馬鹿者!」
「ひんひん……痛いです、ランス様……。」
これまた理不尽だ、と思うが本当に見慣れた光景なので置いておく。
痛そうにしているシィルだが、心底イヤだというわけでも無さそうだからだ。
マゾッ毛?とも思えるが、ランスに信頼されて任されているのは何処か嬉しいのだろう。
……ランス本人は認めないと思うが、
だが、引っかかる所もある。
現在は時刻はまだ午前中。学園であれば2、3間目といった所だろう。
なのに、シィルはここにいる。それも入学したばかりの彼女が頼まれごとをもうしていて、更にこなしている。
(授
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