第1章 光をもとめて
第3話 盗賊団アジトへ
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様も入れろーーー!」
「だから、大声で騒ぐなって。後、そんな計画は知らん! オレが助けた後にでも口説けば良いだろう」
「だぁーーーっは! ふざけんなーーッ!! そう言いながら横取りするつもりだろぅ!?」
「誰がするかっ! 一緒にすんな!」
「良いから入れろ〜! 入ぃれぇろぉーーー!!」
ランスは、どうしても納得してくれない様子だ。ユーリは、仕様がないな、と軽く頭を掻いた後。
「はぁ、そこの影にいるアンタ。……これの開け方、解除条件は知ってるな?」
「うひぃっっ!!」
ユーリが、軽く声をかけたのは岩陰。そこからの気配が、ダダ漏れだったのだ。結界を超えるまでは判りにくかったが、洞窟内に入れば、声も反響してわかりやすい。
「おお! いいところにいたな? このブ男! オレ様も、入れろ! 入れれば ランス・キックの刑ですませてやる!」
ランスも、そいつを視認した様で、大声で叫ぶ。……正直、洞窟内で叫んで欲しく無い。仲間が集まってきたら、厄介だからだ。
「ぐぐ、こ、ここは一先ず戦術的撤退……を……」
くるり、と身体を180度反対に向け、奥へと逃げようとしていたのだが……、それをさせないのはユーリの刃。
いつの間にか、剣を抜いて、首元に添えられていたのだ。
「悪いな。アイツも入れてやらないと、いつまでも駄々をこねそうなんだ。……入れてくれるよな?」
ぎらり、と刃が怪しく光る。刃と共に向けられるのは殺気。返答を誤れば、どうなるか、直ぐに理解出来た。
「ひ、ひいぃ!! わ、判りましたっっ、 だ、だから 辞めてくれれっ!!」
あっという間に、戦意喪失したので、早速解除をして貰った。結界は 『てきはみんな ぽあ』と唱えた瞬間に淡い光を放ちながら消失した。
「うむ」
ランスは、軽く頭を振り、肩をコキコキっと鳴らすと。
「らーーんす きぃぃっく!!!」
ずぎゃーー! と効果音を発しながら、男の顔面にヤクザキックをぶちかました。ランスは、約束?はしっかりと守る様であり、モロに直撃をしてしまった男は、そのまま吹き飛び、しこたま後頭部を強打してしまって、そのまま動かなくなる。
「さぁ! とっとと行くぞ! 下僕その1!」
「いい加減に名前くらい覚えろ!」
ユーリの文句は全く耳を貸さないランス。
いや、マジで不思議だと考えていた……。なんで、こんな扱いを受けてまでこの男と一緒に組んでいるのか?だ。
自分のことを英雄と言っている。そんなもん、実際に聞いたら痛いだけだ。……が、確かに力はある様だ。
(……まぁ、解決するのが早い為だろうか)
ユーリはそうも考えを改め直していた。
因みに、交代でやってきた男は、打ちどころが悪かった
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