第1章 光をもとめて
第3話 盗賊団アジトへ
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ランスあたぁぁぁっく!!!」
「おおっ!!?」
初めこそは、通常の武器攻撃で対応していたランスだったが、次第にイライラしてきたようで、複数現れた瞬間に 一気にぶっ飛ばしたのだ。それを間近で見たユーリは思わず驚いてしまっていた。
アレほどの技を仕えると言う事は剣戦闘Lvは確実に2、名人・天才の域にいると言っても過言じゃない。
これで、あの性格が無ければ、十分すぎる程の才覚、人が見れば英雄と称されるだろう、と思えるのだが。
「む!? 貴様、何をサボっているのだ! キリキリ働かんか!下僕その1!」
「だから誰が、下僕だ! それに、終わったっつーの!」
キンっ……と剣を鞘にしまいながらそう反論するユーリ。
ランスは一瞬信じられず、『嘘付け!』っと言いたかったようだが、綺麗に2つに分かれているハニーやるろんたをその見て言葉を飲み込んだ。自分が吹き飛ばした際には、まだ健在だった筈だ。
つまりは、スピードが凄まじいと言う事は理解できた。
(むぅ……、オレ様ほどではないが速度だけは、やるではないか。まぁ、楽は出来るといったもんだ)
ランスは、この時初めてユーリの腕を認めたようだ。
そもそも、戦いを一緒にしたのは良く考えればこれが初だし。なぜ……、自分が金が無いとは言え、時間も惜しいとは言え、男と組んだのか。心の底では解らないままだったが、まぁここまでの実力を持っていれば、使える男だと言う事も理解できた所だ。
「終わったのならばさっさと行くぞ! 今ので全滅のようだしな。がはは! 流石はオレ様」
ランスは少しだけ上機嫌になりながらのっしのっしと先へと進んでいった。
「……腕は間違いなく一級品だな。何でか直感で初めから解っていたが……。裏が取れた。……久しく見てなかった。観察眼も、まだなまってなかった様だ」
先に行くランスを見てそう呟くユーリ。
事、戦闘に置いては互いが、互いを少し認め合った瞬間だった。
〜リーザス辺境 盗賊の洞窟〜
リーザス辺境を踏破しつつ到着した2人。その目の前には如何にもアジトだと思える洞窟、岩肌をくりぬいた形の洞窟があった。そして、ご丁寧に見張りもつけられている。
「おい。ここが 何とかって言う盗賊団のアジトか?」
「おっ? なんだ? 入団志願者か?」
「……ま、そんなトコだ」
「そうか、なら聞いて驚け!そんじょそこらの三流盗賊団とは訳が違うぜ!ここはいずれ世界をまたにかける≪限りない明日戦闘団≫だ。お前ら今日志願とはついてるぜぇ? 活きの良い娘がいるからなぁ! ま、ボスの後にゃなるが今から想像しただけでもオレのムスコが疼いてしかたねぇんだ!」
下衆びた声を上げながらニヤニヤしている荒くれ。
如何
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