第四話 謎の進行
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Xの様だ。
でも、不可解だ。何故、あのLBXは稼働できるんだ?
アンサングル・バーストを搭載する機体。超高密度エネルギーを発電するモーターの熱量は相当な筈だ。
小型化したアンサングル・バーストモーターでも、その発電エネルギーはLBXのコアボックスを溶かす程、それを耐える程の金属で構成されているのか?
「更に、悪い知らせだ。
このLBXのコアスケルトンはスタンヒィール・インゴットで精製されているのだ!
耐久性は世界一チィィィィィィィィィ! 熱耐性も世界一チィィィィィィィィィ!!」
ジョジョのシュトロハイムの名言をパクった口調で、男は攻撃を開始する。
攻撃は徐々に猛烈に。
速度は徐々に加速に。
相性の問題じゃない。機体のスペックの問題だ。
如何に秒殺の皇帝が優れようとLBXの性能差で押し負けている。
駄目だ、勝てない。
そう、思った瞬間に。
「慣れた」
ジ・エンプレスの攻撃は当たった。
掠った程度。でも、当たったのだ。
「その機体のスペックは把握した。
確かに、優れたLBXだ。だが、欠陥品だ」
「な、なんだと!?」
「それを僕が証明しよう」
秒殺の皇帝が動いた。
防御に徹していた皇帝が攻撃に転じた!
怒涛の攻撃を繰り出すジ・エンプレス、その攻撃を回避するルシファー。
見事な攻防一体だ。でも、若干、ルシファーが押されている?
あの自慢の機動性が落ちてきているのだ。
「ば、馬鹿な!!!!」
今度は完全にジ・エンプレスを攻撃は直撃した。
吹っ飛ばされ、壁と激突。その後、機能停止に陥った。
「そのLBXに搭載されたモーターは確かに高性能だ。
初手でトドメを刺されていれば僕の敗北は確実だった。貴様の敗因は自分の腕を過信した、己の欲だ!」
「ッ!?」
奴の完全な敗北だ。
でも、性能差は圧倒的だったのに何故、勝てたんだ?
「不思議そうな顔だな」
見破られた様だ。
そして敗因を認められない男は。
「何故だッ!? 何故、私は負けたのだ!!
性能差は圧倒的! 敗北する程の要因は微塵も感じなかった!そもそも何故、貴様の操作速度を上回った演算処理速度を有した私のルシファーは敗北するのだ!!」
敗因を納得する事を拒んでいる様だ。
駄々を捏ねる子供の様に男は大声を上げ、怒声を撒き散らす。
「五月蝿い奴だ、貴様の敗因を加えるぞ。
貴様は自身のLBXの特性を理解せず、機体の性能差を使った力業からだ。自分の力量に見合ったLBXを探せ、そうすれば勝機は見える」
敗因を加えるってよりアドバイスを言ってる様に聞こえるんだが。
でも、ジンの言葉でハッキリした。
あのルシファーは搭載されていたモーター『アンサングル・バースト』は莫大なエネルギーを量産するモンスターモーター。その質力はLBXには耐えられず、長
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