マブラヴ
1051話
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辺良く分からないが。
そんな風に考えながら、親子や上司と部下としての会話があるのだろう近衛と桜咲をその場に残して、俺達は巫女に本部の中を案内されて進んでいく。
すると、巫女を見ている俺に何か感じるものがあったのだろう。円がクイクイ、と服を引っ張ってきた。
「ね、ね、もしかしてアクセル君って、いわゆる巫女萌えな人? もしそうなら、今度夜に巫女服着てあげようか?」
「あー……別に巫女服を否定はしないが、そんなにどうこうって訳じゃないな。円の場合は結構似合いそうなのは否定しないけど」
「……よろしければ、巫女服をお渡ししましょうか?」
俺達を案内している巫女が、小さく笑みを浮かべながらそう告げてくる。
どうやら話が丸聞こえだったらしい。……まぁ、別に声を潜めたりはしていなかったし、当然か。
「ちょっと、アクセル。恥ずかしい真似は止めてよね」
「……俺だけなのか?」
何故か神楽坂に責められるが、元々の話の発端は円だった筈。
「釘宮の場合は、アクセルの悪影響でああいう風に汚染されたんだから問題ないでしょ」
「……色々と言いたい事はあるが……そもそも汚染って何だよ、汚染って」
「そのままの意味よ。大体、アクセルの汚染……感染速度は並じゃないんだから……そんなアクセルに影響されたいいんちょとかも、もう駄目よね」
「ちょっと、アスナさん!? ご自分が彼氏いない歴=年齢だからって、恋人のいる私達を僻まないでくださいます?」
「ちょっ、べ、別に私だって彼氏を作ろうと思えば、すぐに作れるわよ!」
いつものように言い争いを始めた2人だが……まぁ、客観的に見て神楽坂の言っているのは事実だろう。
ああ、俺の感染がどうとかいう話ではなく、神楽坂が恋人を作ろうと思えばすぐにでも作れるって話の方だ。
実際、神楽坂は美女と表現してもおかしくない程に顔は整っているし、身体も出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。元3-A組の中では千鶴程の男好きのする身体ではないが、それでも十分に魅力的と言える身体つきをしている。
明るい性格から人とも仲良くなりやすいし、努力家でもある。
ここまでを考えればモテない理由はないんだが、その馬鹿正直で外見とは似合わない子供っぽい性格が影響して、色々と失敗しそうだ。
まぁ、取りあえず……
「ほら、お前達その辺にしておけ。一応ここは交渉相手……敵地というのはちょっと言い過ぎだが、そういう場所なんだぞ?」
案内役の巫女も呆れたような……というよりは笑みを我慢しているような感じで視線を向けている。
普段はあやかもこういう風にはならないんだが、やっぱり神楽坂がいると違うんだろう。
「あら、そうでもありませんよ。皆さん若々しくて、とても微笑ましいかと」
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