マブラヴ
1051話
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まぁ、例え義理の母が出来るとしても、それが天ヶ崎のようなタイプでは色々と思うところもあるんだろう。
実際、若く美しい母親にはなりそうだが……いや若い、か?
そう考えた時、まるで千鶴のような反応を見せて俺の方へと視線を向けてくる天ヶ崎。
理由は色々とあるだろうが、女の勘ってのは相変わらず物凄い精度を誇っているのは明らかだった。
「第2に、関西呪術協会とシャドウミラーの貿易に関して。こちらはそちらの……」
チラリと詠春の視線が向けられると、あやかが小さく頷く。
「ええ、私が担当させて貰います。とは言っても、基本的には細かい条件の話となりますが」
……そう言えば、関西呪術協会との貿易って具体的にどうするんだろうな? いや、転移札を始めとした魔法関係の品を輸入するというのは既に理解している。だが、そうなると一方的に輸入するだけなのか?
輸出の方はどうなるんだ?
魔法関係である以上、ギアス世界、SEED世界、マクロス世界、マブラヴ世界が欲しがるような高性能な機械部品やら何やらを必要とするとは思えない。
シャドウミラーの技術班が作った便利な家電やらを日常用に? まぁ、それもないとは言えないだろうが……
それに関してはあやかに任せるしかないか。
「では、一先ずは旅の疲れを癒やして下さい。木乃香の就職に関しての説明は、昼食を食べた後を予定していますので」
昼食か。現在がまだ午前10時過ぎなのを思えば、まだ随分と時間がある。
これは俺にこの場所に慣れておくようにという、向こうの好意だろう。
向こうにしても、シャドウミラーとの関係を悪くしたいとは思っていない筈だし。
「ああ、それで頼む。京都の食事だし、楽しみにしているよ」
修学旅行の時も思ったが、京風の食事というのは俺の味覚的にかなり合う。
勿論濃い味付けというのも嫌いじゃないんだが。
この辺、どんな料理を食べても……それこそ塩分過多とかの料理を食べても特に身体に影響はない混沌精霊ならではだよな。
不老と同じくらいありがたい能力だ。
俺にとっての食事というのは、純粋に娯楽でしかない。勿論体内に入った食べ物を分解して魔力として取り込んでいる以上、決して無意味という訳ではないが。
どんな食べ物をどれだけ食べても健康に全く影響がないというのは、食道楽という意味ではかなりありがたい体質だ。
「では、お部屋の方に案内させて貰います。よろしゅう」
そう言い、頭を下げてきたのは天ヶ崎……ではなく、他の巫女。
何というか、修学旅行で来た時にも思ったが、巫女が多いのは詠春の趣味……だったりするんだろうか。
まぁ、趣味というのは人それぞれだ。巫女を好むという性癖はそれ程おかしくはないだろう。残念ながら、俺にはその
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