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トワノクウ
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第三十二夜 明野ヶ原に花開く(一)
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理解できるまで、君っていう姪っ子が産まれるくらいに時間がかかっちゃった。叔母さん、君のお父さんと違って頭悪いから」

 明は困ったような笑みを浮かべた。やはり、この人の笑顔には血が通っている。

「以上が、君のお母さんと叔父さんが造って、見続けた夢の世界のお話でした。おしまい、おしまい」

 くうは明に吊られて笑みかけ――思い出した。

「じゃあ、どうして潤君と銀朱さんのココロを追い込んだんですか?」
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