Another29 黄金幻竜
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よってアヌビモンにより3つの選択肢すら与えられないまま、デジタルモンスターにとっての死を強制されそうになったのだ。暗黒の力によって。闇の象徴である筈のデビモンですら消滅しかけたのだ。まさに暗黒だ。そこには闇も光もない]
ぞっとするほどの暗黒の力の強制力である。
もしゴールドブイドラモンが歯車を浄化していなければと思うとぞっとした。
ナノモン[私もエテモンを戻すには、まだ何か余地はあるのではないかと考えていた。だが、事態は最悪だ。どこまでも暗黒の力は有害なのだ。もうここまで話せば分かるな?エテモンを救う方法は、一つしかないのだ。まだアヌビモンの元で裁かれるという選択の余地がある、という方法を取るしかないのだ。エテモンが暗黒の力により巨大化などの最終手段に出る前に、倒すしかない。いや、倒すだけではだめだ、殺せ。ダークエリアに送るために。これほどまでの強大なものだとは私も思わなかったのだ。選ばれし子供達よ、注意しろ。お前達の相手をしている暗黒の力はそれほどまでに絶望的なのだ。しかし、デビモン、エテモンは何も知らぬままこの力を手にしている。だが、ダークエリアに住まう者達からすれば、格好の標的だ。注意しろ、いずれ、この力を利用しようとする輩が現われんとは限らん。だから、エテモンのように、救える同情の余地がある奴ばかりとは限らん。見極めろ。でなければ、その代償は高いぞ]
あのエテモンを殺すことこそが何よりの救いだとナノモンはいうのだ。
かつて誰よりも理解していたナノモンが。
その説得力ははあまりにも悲痛であった。
大輔「俺に任せてくれ、今のブイモンならエテモンを倒せる。」
ブイモン[ああ、手加減なしの全力全開でやればあんな奴、瞬殺出来るさ]
アインス「それにしても殺すことが救いになるとはな…」
ナノモン[エテモンのことなら気に病むことはない。エテモンの場合は、暗黒の力の浸食が激しくて、他に手段がないだけだ。私とて、かつての友をダークエリアに送れなど言いたいわけがないだろう。だが、このままではエテモンは確実に消えるのだ。ダークエリアで禁固刑になったとしても、デジタマで転生するにしても、生きることには変わらん。待つことなど苦にならんさ。救済の方法など他にも色々あるのだ。お前はこれからも捜して行けばいいだろう]
アインス「そうだな…」
一輝「俺達は一度、爺の家に戻る。一度合流しなきゃならないしな」
大輔「分かった。」
ナノモン[いいか?細心の注意を払え、そして全力でいけ。手加減など一切するな。]
大輔「分かってる。さあ!!エテモンとの最終決戦だ!!」
子供達とデジモン達がピラミッドの外に向かう。
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