Another29 黄金幻竜
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ナノモン[ここは、私の原点だ。記憶を失ってもなお、ここを求めるのは当然なのかもしれない…。私がサーバ大陸から集まってくるデジモン達からの依頼で、集まってくる機械を修理する場所だ]
大輔「ああ、何となくだが分かる。それにここは、デジモンの酸素とも言える電気がある」
この部屋の設備を見ればそれくらいは誰にでも分かるだろうし、ここには大量の電気がある。
ナノモン[うむ、その通りだ。流石は選ばれし子供と言ったところか。デジモンにとって電気は人間で言う酸素と同じだ。]
タケル「アインスさん、酸素って何?」
アインス「酸素っていうのは簡単に言えば空気だ。私達生物は酸素という物を吸って、二酸化炭素を吐いて生きているのだ。肺は二酸化炭素と酸素を入れ替える場所であり、心臓はそれを頭から爪先まで運ぶために、毎日休まないで動いているわけだ。デジタルワールドでは、その酸素が電気ということになる。」
ナノモン[うむ。私がエテモンを止めたのは、あのダークケーブルに使うから、とどこかから持ってきた物質の電気が異常値を示したからだ]
ヤマト「異常値ってどういうことだ?」
ナノモン[エネルギーとして高濃度なのだ。あり得ないほどにな。私達は電気で生きているのだ。電気は酸素そのものなのだ。考えてみるがいい。そんな私達が異常値で高濃度の電気に接触すれば、どうなるか。どうなってしまうのか。]
丈「えっと…人間は酸素を吸うことで生きているけど。吸うごとに人間の身体を衰えさせていく危険な物なんだ。だから電気を酸素としているデジモンも…」
ナノモン[そうだ。お前達が相手をしている暗黒の力という奴は、こういうものなのだ。なのにあの機械音痴は理解できなかった…あの大馬鹿猿は…]
悲しそうに言うナノモンに子供達はかける言葉が見つからない。
大輔「そう言えば、デビモンとの戦いの後にエレキモンに聞いたんだ。デビモンのデジタマはデータの損傷が酷すぎて転生するまでに長い年月がかかるって」
ナノモン[デジタマのデータの損傷…予想以上だ。暗黒の力は…お前達は知っているだろう、私達は本来死というものは存在しない。死んでも生き返るのだ、デジタマに。そして、それでもなおこの世界にいるべきではない、と判断された者達はダークエリアに送られる。そこでアヌビモンという裁判官によって裁判を受けるのだ。こちらの世界にいるべきか、ダークエリアで禁固刑に処せられるか、それともアヌビモンによってデジコアを食われて死ぬという名の消滅をするか。この消滅こそが我々にとっての死だ。]
アインス「ふむ、ゴールドブイドラモンが歯車を浄化していなければ手遅れになっていたわけだな」
ブイモン[そう思うと本当にギリギリだったんだなあ]
ナノモン[デビモンはダークエリアに
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