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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
SAO
世界の終焉
第39話
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色に光り輝き、金色の卵がキリトの手元に下りて来た。
キリト『これは一体?』
茅場『<ザ・シード>、“世界の種子”だよ。
芽吹けばどういったものか解る。後は君等の答えに任せよう。
消しても良いが、君等がアインクラッドに何かを残しているのなら、それを開花させる事をお勧めするよ。』
キリト『何かを……。』
キリトはザ・シードを見つめながら言った。
茅場『では、私は行くよ。何れ、また会おう。』
茅場 晶彦はそう言うとその場から姿を消した。その直後に、アインクラッドは完全に消滅した。
ーーーー
サチ『そうだ。最後に、キリトの本当の名前を教えて。』
キリト『桐ヶ谷 和人。おそらく、今年で16歳だ。』
サチ『和人かぁ…私は眞田(さなだ) 智代(ちよ)。和人と同い年の16歳だよ。』
キリト『智代…現実世界でも、会えるよな?』
サチ『ええ、絶対に会えるよ。約束する。』
キリト『そうだな、智代。』
その会話の後に目を閉じた2人は互いを抱き締めてキスした。
その直後に2人は、白い粒子状となって消滅した。
_____________________
キリト『……。』
キリトが目覚めた先は、密閉された空間だった。しかも薬の匂いがする上に、腕には点滴の針が刺されている。明らかに病室だった。
そうキリトは、和人は、現実世界に無事帰還したのだ。しかも頭部にはナーヴギアが装着されていた。
和人『ち…よ……。』
その時は、サチの本名を呟いた。
和人はサチに、智代に会いたいと思った。そう思った和人は、ベッドから起き上がった。
だが、2年も眠っていたせいか、足元がおぼつかず、しかも身体は随分と痩せ細っていた。
それでも和人は点滴の支柱を握り締めると、智代と再会する為の第一歩を踏み出した。
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