29部分:第二十九章
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ここで、であった。沙耶香と速水は背中合わせになったままでお互いを横目で見た。そのうえで言い合うのであった。
「一瞬よ」
「はい」
「その時にね」
「決めましょう」
「彼女の力が増したその時」
「その時こそが」
二人は言い合いながらその呼吸を合わせていた。動きもである。
「攻撃を仕掛けられるわ」
「だからこそ」
「さあ」
沙耶香の目がここで変わった。
それまで漆黒の琥珀の輝きを見せていた目がである。変わったのだ。
琥珀からルビーになった。紅い輝きをその目に宿したのだった。
速水のその顔の左半分を覆っていた髪があがった。そこから黄色い左目が姿を現わした。
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