NO.0受け継がれる意志、変わらないもの前編
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「行って来るってばさ!!」
ヒナタとヒマワリに見送られボルトが家から飛び出す。今から約一年前の中忍試験でボルトは父であるナルトの胸に秘める思いや過去を知った。そして自分にとってナルトがどんなに大切かを知り今は父が忙しくとも何も文句は言わない。何かの記念日でも本体が来なくとも父を攻めることはなくなった。
「ボルト、おはよう」
集合場所に来ると同じ班のミツキが声をかけてくる。
「時間には早いけどこれで全員揃ったね」
どうやら集合場所に来たのは自分が最後らしくサラダや班長の木の葉丸までいる。
「今回の任務は木の葉の外れのイノシシ退治だ」
「全然納得いかねぇってばさ!!」
ナルトが告げた任務の内容を聞き文句を言うボルト。それもそのはず木の葉丸班はミツキとサラダが中忍に昇格している。ボルトも試験には合格したが試験中の不正(敵の襲撃の影響で仕切り直しのため不正は無かったことになっている)を理由に自ら辞退している。そのためさすがにもう少し難しい任務を与えられてもおかしくはないのだが与えられるのはいつも草抜きや迷子の猫探しといった簡単なものばかり、さすがに不満も爆発するだろう。
「今回の任務はお前の考えているほど甘くはない……抜け忍が関係してるかも知れないんだ」
ナルトの顔が真剣になる。そして任務の詳細を聞こうとした瞬間ナルトが消える。影分身だ。
「結局なんだったんだってばさ………」
その後シカマルから任務の詳細を聞き現場に向かったが抜け忍のなんの関係もなかった。結局は無駄足だった。
「ただいまー」
「ヒマワリ!!!」
家に帰るとヒナタが走って来た。少し様子がおかしい。
「母ちゃんどうしたんだってばさ?」
「ヒマワリが………ヒマワリがまだ帰って来ないの!!」
ボルトの妹であるヒマワリ、昔兄妹喧嘩で半殺しにされたこともありヒマワリを怒らせるのだけは絶対にしなくなった。そのヒマワリがまだ帰って来てないことを知り探しに行こうとした瞬間、今日見たおかしな光景が脳裏を過る。ナルトは普段影分身を使い里で色んな事をこなしているが今日はその姿を見ていない。更に突然消えた火影室のナルトの影分身、帰って来ていないヒマワリ。嫌な予感が頭を過る。
「母ちゃん一緒に来て欲しい所があるってばさ!!」
ボルトはヒナタを連れ妹が通うアカデミーに来ていた。
「油女先生!!今日ここでなんか特別な授業しなかったってばさ!?」
「……ああ、七代目を呼んで実際に生徒との交流会を行った」
「そこに来た父ちゃんって影分身か?!」
「いや本体だ、なぜなら授業のなかで実際に組手を行ったからだそれより何かあったのか?」
「シノ君実はヒマワリがまだ帰ってこなくて………」
ヒナタはシノにヒマワリが帰って来ないことやナルトの影分身の姿を1日見ていないこと等を話す。
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