ハイスクールD×D 黒龍伝説 X
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て警告しておいた」
「あれは本当に危ないところでしたね。気付くのが後1日遅れていたら全員殺されていたでしょう」
「ついでにオレたちの責任問題にされていただろうな。まっ、杜撰なおかげでカウンターを決めて一撃で終わらせれたからよかったがな。あの手の輩はちまちま潰すとすぐにバラバラに逃げるからな」
「そうですね。それにあの事件のおかげで逆に注目が集まったのは怪我の功名でした。脅威に感じて露骨に排除しようとすれば簡単に裏が取れて合法的に排除でき、下級悪魔たちには夢を見せることができましたから」
「卒業生で優秀なのがバフ・デバフ要員ばかりだからな。ゲームで目立ちにくいのも考えものだ」
「......生徒の身を守るために意図的にそうした癖に」
「何もかもお見通しで」
「ふふっ、何でもとは言いませんが大概は分かるようになりました。分からないと、昔みたいに無茶をされて......物凄く怖かったんですよ!!」
力強くソーナが抱きついてくる。オレは優しく抱き返す。
「ごめん。それから、これからも心配をかけると思う。オレだって心配をかけさせたくない。やっと、やっと家族を手に入れられたんだ。危険なことだってやりたくない。だけど、その家族に危機が迫るのならオレは、止まらない。止められない」
「分かっています。私だって逆の立場なら同じことをします。でも、分かっていても」
「止めたい」
「だから私は、私たちは何度でもこうします。少しでも止められると信じて」
「ごめん。最低だよな、オレは」
「そんな最低な貴方を私たちは好きになったんです。最低な貴方を引き上げてみせるって。多少はマシになったんですよ」
「出会った頃からは大分変わったってのは分かるんだけどな。それがプラスなのかマイナスなのか分かりづらい」
「まあ、あっちへふらふら、こっちへふらふらしている気もしますが、それでも確実に前に進んでいますよ」
「なら、それでいいさ。留流子の所に行ってくる。当分はおとなしく引っ込んでいるよ」
「ええ、そうしてください。心配かけた分、たっぷりと皆んなを愛して、ね」
当然だな。こんな最低野郎と一緒になってくれたんだ。そのことを後悔させるようなことはしないさ。どっかの赤みたいにな。なんであんなに痴話喧嘩を起こせるのか不思議なんだよな。
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